涙
高校生最後の言葉を未来の私におくろう。
昨日、沢山泣いたのに
今日も沢山泣いた
目が赤く腫れていたのは花粉症のせいだと思っていたのに。
昨日あれだけ泣いたから涙は枯れているいと思っていたのに。
私は、今日も泣いた。
友達も泣いていた。
先生も泣いていた。
みんな、みんな、泣いていた。
零れる落ちる涙には
たくさんの思い出や言葉、感情が詰まっていた。
ひとつ、ひとつ、手に涙が落ちるたびにそれらが溢れ出してきたことを感じた。
ある涙には、お母さんの暖かい言葉
ある涙には、お父さんの優しい表情
ある涙には、友達と仲良く遊んだ記憶
ある涙には、初めて屋上で見た星空の景色
ある涙には、拍手喝采された劇の終幕
良いものだけではない。
沢山の間違えたし、怒られたりした。
けれども、私は狂ってしまうほどに愛おしく感じてしまう。
いつまでも続くと思っていた。
また、繰り返されるものだと思っていた。
けれども、今日、この日を最後にして二度と訪れなくなる。
さぁ、覚悟する時が来たのだ。
たくさんの人に支えられた。
たくさんのものに触れてきた。
たくさんのことを体験してきた。
そして、今日。卒業したんだ
最後に零れた涙は、覚悟の涙だ。
見えぬ未来へ歩む覚悟も持て
超えれぬ壁を登る覚悟を持て
もし、覚悟を忘れることがあるなら。
思い出せ。どれだけ成長したのかを
どれだけ涙を流したかを。
流した涙には何があったかを。
これが、高校生として最後の言葉だ。
そして、卒業おめでとう。私。
高校生だった私が少し前の私におくる最初の言葉としよう




