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6:下層歌姫

※猥談注意回。

貴婦人

   『私の方が、ずっと前から貴方をお慕いしていましたのに。

    再び巡り会った貴方は、私ではなく他の女と添い遂げた。

    これが裏切りではないのなら、裏切りとは何のために作られた言葉でしょうか。おお、神よ!』


 *


 私、ドリュアス=エウリードは……この雰囲気が苦手です。

 先程まで同じ舞台で呼吸を合わせていた皆さんが、一気にバラバラになる。そうしてまたすぐに喧嘩を始める。


 「何よこれ?楽屋に差入れ?花なんて邪魔なだけじゃない。それに百合ぃ!?私この花大嫌い!どうせなら薔薇にしなさいよ真っ赤で綺麗で情熱的な!」


 シレネさんはそんなことを言う。だけど私はその花に、ドキと鼓動が大きく鳴った。

 百合の花の花言葉。それは様々な意味がある。


 「あら?綺麗じゃない。私は結構……この花好きよ」


 白い百合の花束を抱え上げるエコーさん。誰から誰宛なのか確かめようとする気配もない。それが自分への物だと決めつけている。確かにとても絵になるけれど……それが気に入らなかった。見下されたのだと思ったのだろう。シレネさんが目を釣り上げる。


 「ちょっとエーコ!それ私のかもしれないじゃない!何勝手に」

 「エーコは止めて。私はエコー。それにまさかとは思うけどネレイードさんやエウリードさんに百合の花を贈る方がいらして?」

 「ぐぅっ……」


 私も彼女も返す言葉がなかった。この中で裏の仕事をしていないのはエコーさんだけ。

 純潔を意味する花は、穢れを知らない彼女にこそ相応しい。だからこそ彼女は疑いもせずその花を手に取ったのだ。


 「私の好きな花を知っているなんて、誰からの贈り物かしら…………兄様だったら即燃やす」

 「ああ、それでしたら先程シャロン様がお見えになって。此方に置いて行かれました」

 「えぇっ!シャロンから私に!?」


 受付の何気ない一言に、条件反射で反応する歌姫。親友からの贈り物だと知ったエコーさんは舞台の上でも見せたことがないような笑顔を浮かべ……気が付いたように固まった。それは私もシレネさんも同じだった。


 「ええ。シャロン様、開演後にいらっしゃって。でも仕事が忙しいご様子で……最後までご覧になれなかったようです」


 何も知らない受付の人。その笑顔での言葉が怖い。脅迫にすら思えてくる。

 この凍り付いた空気。三者が共に察知する。他の二人も何かを知っている。不仲とはいえ今日まで同じ舞台を練習し、成し遂げた間柄。目と目で言いたいことが解ったりもするのだなぁと、なんとなく感慨深いです。

 そうして私達は三人で顔を見合わせ、楽屋から人を追い出した。


 「シャロンって嘘……あり得ないわよ」

 「何故そう言い切れるの?貴女何か知っているの?」

 「何よあんたこそ!す、素直に喜んだら?あんたの大好きなシャロンからあんたの大好きな花が届いたのに、なんでそんな顔してんのよ」

 「“あなたはわたしを騙せない”……確かそれが、百合の花言葉です」


 私が呟いた、百合の花言葉。それに二人が振り返る。エコーさんは目を見開いて、シレナさんは青ざめて。だけどそれは一瞬だった。優秀な歌姫さんはやはり違う。私なんかとは全然。二人はすぐに平然と何時も通りを取り繕った。


 「それはどういうことかしら?」

 「やっぱりあんた宛じゃないの?騙してること、あるじゃない。エコー、あんたシャロンが好きでしょ。だからこの役引き受けたんでしょ?」

 「ええ、好きよ。大切な友達だもの。嫌う理由がないわ。だけどそうやって下世話な話に展開させるあなたの脳味噌はとても下衆だと思うわ」

 「ぐぐぐ……っ、そういうところが偽ってるって言ってんの!どうせあんたが殺したんでしょあいつのことっ!誰にも渡したくないからって!」

 「殺した?……何の話をしているの?いきなり物騒なことを言うのね」

 「私見たわ!一昨日上層街で、シャロンが血だまりの中倒れてた!」

 「本当に見たの?確かめたの?」

 「そ、それは……怖くてすぐ逃げたし。昨日見に行ったら何もなくて……本当綺麗なままで……疲れてて夢だったのかなって思ったけど」

 「夢?そんな憶測の妄想で物騒なことを言わないで。シャロンに何かあったら、それこそ私が犯人殺しに行くわ。親友ですもの」

 「そ、そりゃあ……私、ちょっと疲れてて……色々あんたのせいで精神参ってたし、胃薬とか飲んでたし……」

 「胃薬で幻覚を見るなんてネレイードさんは器用でいらっしゃるのね」

 「こ、この女ぁっ!人が黙ってれば調子に乗ってっ!」

 「下町の方言は難しいわね。いつ貴女が黙ったのかしら?」

 「あの、あの……お二人とも、落ち着いてください」

 「「三下は黙らっしゃいっ!」」


 こういう時だけ嫌になるほど息ぴったり。もう嫌だよこの二人。シャロンさんがいてくれたら……何とかしてくれるのに。


(シャロンさん……)


 駄目だ私。そうやってすぐ……あの人を頼ろうとして。はぁと、自己嫌悪に陥り溜息を吐く私の肩……いきなりそれを掴む手があった。


 「ひぃっ!」

 「ドリスちゃーん!ボロ雑巾みたなあんたにしちゃ頑張ったじゃない良い子良い子ー」


 耳元が酒臭い。振り返れば赤ら顔の女性。

 人払いを頼んだのにやって来るとは……空気が読めない人。そもそも酔いで正常な判断が出来そうにない。仕事が終わってまだ間もないというのにこんなに酔うほど飲むなんて……。それもオペラ座の中で。飲んで暑いからってドレスはたくし上げ胸元も大きく開けている。警備員さんが連れて行きそうなものなのに、この人のことだ。返り討ちにしてきたのだろう。手には酒瓶と鞭を持っている。


(なんで真っ先に私に絡むのよぉ……)


 ドリスは半分涙目だ。しかしこんな人でも歌姫だ。私と同じ下層街の歌姫だからこうして縁がありよくよく絡まれる。それに、それだけの縁でもない。仕方ないのでしっかりと頭を下げて挨拶をする。


 「マイナーさん、お疲れ様です」


 彼女の名はマイナス=ナイアード。奇跡の歌姫シャロン=ナイアードの義理の姉。シャロンさんが養子に入った家の娘さん。その縁で、シャロンさんの関わる舞台に殴り込み、無理矢理仕事を奪っていく嵐のような歌姫だ。春風のような笑顔のシャロンさんとは大違い。


 「お疲れぇ♪メインがこんな小娘共にしては良い劇だったじゃない!まぁ私の魅力があったから?舞台が映えたっていうか?やっぱり脇を固める実力者がいないと。底力っていうので歌姫の格ってのが解るってもんだわ」

 「黙れ腐れ酔っぱらい!あんたまた本番でも音外したでしょ!この音痴!あんた才能無いわよ!さっさと引退しなさい婆!」

 「黙れ小娘!20代舐めんじゃねーぞ!てめぇみてぇなツルペタにゃ、セクシー衣装やボンテージは着こなせねぇだろ!悔しかったらその野郎みてぇなおっぱいでかくしてみろや!そんな胸で一物挟んでやれるのか?えぇ?」

 「ぐぎぎ……んなもん垂れるだけよ!無駄肉脂肪女!あんたみたいなSM女がオペラですって?シャロンの七光りがなきゃSM以外の仕事来ない変態御用達歌姫が叫くんじゃないわよ!」

 「シレネおぢょーちゃんのファンも変態さんよねぇ?てめぇみてぇな乳首しかねぇ野郎の胸みたいな幼児体型に突っ込んでよがってるような気色悪い野郎共だもんなぁ?あー気持ち悪ぃ!出世して夜の仕事も繁盛してるんだろ?中層街の歌姫さん?非処女が初心ぶってんじゃねーよ!腐れビッチ!」

 「うっさい!私だって好きであんな仕事してんじゃないわよ!」

 「貴女たち、格式高いオペラ座の品位を貶めるような醜い争いは止めて欲しいわ。見苦しい」


 いや、エコーさん。貴女もさっきまでその一員でしたよね。黙らっしゃいとか言うくらい、弾けてましたよね?

 でもこの場で唯一の処女歌姫の発言は重い。重力よりも重い。重たく私達の心にのし掛かる。


 「けっ、ナマ言ってんじゃねーぞ生娘歌姫さんがよぉ!将来お前みたいなつまんない女娶る旦那が可哀相だな。男悦ばすテクもなけりゃ、悦がる演技力もねぇ!あーあーあー、こんな女の何処がいいんだかね。うちのシャロンにお前のあること無いこと吹き込んでやろうかい?」


 この場における禁句が出た。だけどエコーさんは凄い。


 「私の親友は誰に何を言われても、そんなことで誰かの評価を変えたりしないわ。自分の目を耳をあの子は信じてる」


 極々自然に答えを返し、眼飛ばし……ついにはマイナーさんを楽屋から追い出した。その目力のやばさに酔いが醒めたのだろう。


 「……余計な邪魔が入ったけど、エウリードさん。貴女は何か心当たりはある?」

 「い、いえ!何も!私みたいな下層歌姫、中層街に来るのも初めてですし、もう恐れ多くて恐れ多くて」


 上層街なんて私は知らない、わからない。そう伝えればそれもそうねとエコーさんは納得してくれる。


 「それじゃあネレイードさん?今日はゆっくり休んだ方が良いわ。何の用があって上層街まで行ったかは聞かないで置いてあげるけど、幻覚を見るなんてよっぽどよ?お医者様にでも行かれたら?」


 そんな嫌味を囁いて、エコーさんは楽屋を出て行く。当然花束は彼女が持って行った。


 「な、なななな何よ!あの女ぁっ!!」


 地団駄を踏んでいたシレネさん。八つ当たりのように私を睨み付け……


 「邪魔っ!そんなとこ立ってないでよどんくさいわね!」


 肩にぶつかって帰って行った。


 「…………はぁ」


 私も帰ろ。荷物をまとめてオペラ座を出る。

 結局何も変わらない。歌姫シャロンが居なくなっても何も変わらないんだ。あれほど大きな存在が消えても、今日も世界は回っている。


 「可哀相なシャロンさん」


 大好きな人と合法的にキスをすることが出来ずにふて腐れていたエコーさん。それは数日前まで続いていた。

 そして今日。用意された特等席。結局誰も座らなかった。本番中何度もそこに視線が向かうエコーさん。それはそれで満足そうだったけれど。


 「可哀相なエコーさん」


 公演が終わって幕が下りて。観客達の話題はエコーさんの男装に盛り上がる女性達。それからヒロイン役の歌姫シレネはやはりシャロンに劣ると笑われる。だからこそエコーさんがもっと目立って、その引き立て役には丁度良かった。そんなことを言われる始末。


 「可哀相なシレネさん」


 そして……


(なんて可哀相な歌姫ドリス)


 仕事が終わった。それでも下層歌姫ドリスの夜は終わらない。むしろこれから。

 これから行う仕事。考えるだけでも溜息が出る。

 エコーがあれほど態度を大きく居られるのは、自分が綺麗だと知っているから。その身も心も。

 最高の歌姫シャロンだって結局は同じ。もう男に汚された女だ。彼女はドリスやシレネ同様、男を知っている。唯違うのは相手にした数。シャロンは恋人である身分の高い男一人……歌姫の世界の下層を生きる底辺歌姫ドリスは、毎晩違う男の相手をしなければ生きては行けない。


(あの町を救いたい……)


 下町のため。同じ願いを夢を持ってドリスもシャロンも歌姫になった。歌姫になった時期はドリスの方が早かった。それでもドリスは今日も底辺歌姫。シャロンは……シャロンは……。

 何がいけなかったのか。何が違うのか。夢や理想だけではあの才能に敵わないのか。

 エコーが歯牙にも掛けない歌姫シレネ。彼女をシャロンはちゃんとライバルとして見てあげていた。それでもドリスのことは、ライバルとすら見てくれない。

 彼女は私を同士と友と言うけれど、最高の歌姫と私は釣り合わない。その度どんな惨めな思いになるか、彼女には解らない。そんな風に哀れまれるくらいなら見下して欲しい。それが出来ないなら競い合うライバルだと認めて欲しい。そんな価値もないほど、私に歌の才能はないのだろうか。心で歌うことは、間違いなのだと言うのだろうか。


(私とシレネさん……何が違うの?)


 ドリスは考える。下層歌姫と中層歌姫。没落貴族と成金商家。それとも相手にした人数?女はその度女としての価値が下がっていくのだろうか。


(ふふ……不思議な話)


 男の人は多くの女の人を相手にしただけ讃えられるのに。そう思うと涙が出て来た。

 エコーが男を嫌う気持ちが、今はとてもよく分かって。だけど男を知らないまま男を嫌う彼女と、男を知って男を嫌う自分とでは……感じ方も見え方も、何もかもが違うのだ。

 彼女の歌は男を知らないから深みがないとか言う人もいるけれど、それなら私の歌はきっと誰より深みがあるはず。それが評価されないと言うことは、結局そんなこと……どうでもいいんだ。関係ないんだ、歌に身体を重ねる事なんて。

 次の仕事場。向かう足が重くなる。私はどうして彼女みたいに、私を思ってくれる人を好きになれなかったんだろう。

 こんな私のことでも、二番目に好きだと言ってくれる人はいる。立派な人だ。二番目でも身に余る光栄。そんな人が相手なのに。

 私は今もまだ、あの日のことが忘れられない。


 「……リラ」

 「…………」


 気配を感じて顔を上げれば、恭しく礼をする女性の姿。嗚呼、彼女が男の人だったらな。そんな風にも思う。優しくて格好良くて頼もしくて大好き……私を守ってくれるこの騎士が男の人だったなら、私はきっとこの人に恋をしたことだろう。


 「ありがとう、迎えに来てくれたのね」


 そう微笑めば、うっすら彼女も笑い小さく頷く。リラは喋れないけれど、目と目で何でも通じ合える。

 本当は今日の公演、見たかったんだろうな。そんな目をしている。私の晴れ舞台。

 場所があのオペラ座でさえ無ければ私も奮発するか頭を下げてでもチケットを一枚譲って貰っていたのに。


 「ごめんね、リラ」

 「…………」


 リラが無言で首を振る。その気持ちだけで十分ですと私に言っている。

 彼女は私の従者。私のような下層歌姫に従者なんて過ぎたこと。そう言って聞かせても彼女は私から離れない。それはこのメリア=オレアードを拾った日からずっと変わらない。

 それでも変わるものはある。私を見る優しい目。それが仕事の前はこうしていつもきつくなる。今だって階段を上り始めたらほら……つり上がって細くなる。

 私の境遇に怒ってくれる、そのリラの優しさがあるからこそ……私はこの仕事が続けられている。下層歌姫の私が上層街への階段を上るのは、いつも夜。

 下層街で客との仕事の時は、この階段は登らない。今日は上での仕事が私を待っているから、この階段を上るのだ。


 「世の中って物好きがいるものね」


 私なんかの何処が良いのかしら。自虐的にドリスが呟くとリラが否定の意を目で伝える。そしてこの足場の悪い階段で、バランス良く足下に跪き……手の甲へと口付けるのだ。

 彼女のその口付けは、私こそが最高の歌姫なのだと伝えたがる彼女からの親愛の情だった。


 「シャロンがいた頃から、そう思ってた?」


 リラは今度はドリスの靴に額を擦りつけて、その爪先にキスをする。

 言葉を発することが出来ない彼女なりの、誠意なのだろう。心の底からそうでありますと、私に彼女が教えてくれる。


 「……本当に物好きね」


 こんな薄汚い小娘に、こうして付き添ってくれるなんて、おかしな人。ドリスが笑う。すると即座にリラが立ち上がり……ドリスの身体を抱える。


「リラ?」


 一度頷きそのまま駆け出し物陰に身を潜める。耳を澄ませば人の話し声。

 この階段は古くなっていて今は殆ど誰も使わない。元々の所有者がそのまま放置した階段。それを誰かが歩いている。


 それは少年と少女。

 月に輝く綺麗な髪の少女は少年よりも背が高い。それでも少年は彼女をエスコートするよう、手を繋ぎ自分が先を歩く。


「お前の所為だ!馬鹿っ!」

「あはは!だっておかしかったから、つい。道も解らないのに歩き出すんだもの」


 二人は仲良さそうに笑い合っている。


「……あの声」


 少年の声。それには聞き覚えがある。まだ声変わりしていないのだろう。だから解った。


「…………あの子、あの時の………!!」


 シャロンに聞いた。シャロンを見て、気が付いた。シャロンがよく嬉しそうに話していた……シャロンの兄さん。名前は確か……

 忘れるはずがない。本人には聞けなかったけれど……シャロンが口にする度に、心に刻みつけていた。


「カロン……君?」


 だけど下町にいるはずの彼が、どうして空へ?何をしに?そして……隣にいるあの女は誰?


「リラ!二人をつけて。どんなことでも良いから情報を!」

「…………」


 一人ドリスを夜道に残すことを心配そうにするリラ。


「行って!」


 それでもこう、強く命令すれば彼女は逆らえない。


「カロン君……」


 貴方は何をしに来たの?

 ぞっと背筋に震えが走ると同時に……これから向かう仕事先。そこでの事がドリスには憂鬱に思えて仕方がなかった。

歌姫さん達の舞台裏。はしたないね。仕方ないね。

ろくな女いない小説。

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