表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

2

勇気ってやつはとても重要で、その勇気からの行動が思いがけない出来事を与えてくれるものだと、僕はこの時に悟った。


そして大切なものを手に入れるためには、勇気の連続が必要だと同時に思い知らされた。

その結果、神様からさっそく二度目のプレゼントだ。


僕は救われた。

野球に例えるなら、ノーアウトフルベースのピンチに登板して三者三振を奪った気分。

君が僕を覚えていてくれた。


覚えている、覚えていない・・・。

これが結構、重要なんだ。

しかも突然の訪問を笑顔であっさり受け入れてくれた。

七年が経過した今も、色褪せることなく鮮明に覚えている。

僕の願いを二つ返事でOKし、友達付き合いをしてくれた君・・・。


こんなに簡単に願いが叶っていいのかとさえ思った。

でも寂しいことがひとつだけあった。

友達だからとか恋人としてとかじゃなく、君は人生の覚悟を決めていて、自分自身の抱えている問題を会ってまもない僕に話した。

君はひじょうに稀な病気を背負って生きていた。


そのときの僕は、その病気の重大な意味を知らなかった。

君を守っていく未来を考える認識よりも、目の前にあるデートの約束に浮かれ、幸せの絶頂のなかに居た。

デートの日までカレンダーの日付けを塗りつぶしていったり、待ち遠しくて眠れぬ夜を布団のなかで懸命に羊を数えてやり過ごしたり・・・。


そしてデートの当日。

かなり早めの時間に君の家を目指して僕は車を走らせた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ