スライムTUEEEEEE
「おーい、こっちだ、これでもくらえ!」
ポイッ…
幸明がオーク?に向かって石を投げる
「ぶもっ?」
「本当ならスラ太郎を剣のところへ投げたいけど、気づかれたら一撃でやられる…
スラ太郎が考えてる作戦が何かわかんないけど俺が時間を稼がなきゃな…
もう一度勝負だ!」
幸明は石を手に取るとそのまま握った手をオーク?に見せる
ストレート宣言だ
「ぶひひひっ!」
ぶんっ、ぶんっ、ぶんっ!
オークも一振り一振りに力をこめて素振りをする
「ぶもぉぉぉぉぉっ!」
叫ぶと同時に棍棒を斜め上の天を指して掲げる
幸明は気持ちを落ち着け、静かに立つ
できるだけ時間をかけて息を整え、そして片足をゆっくりあげる
「悪いな、俺は帰宅部でね…
スポーツマンシップとか知ったこっちゃないし、実際にプロでこういう球を投げることもあるだろ?」
幸明はの投げたそれは高くゆっくりと放物線を描くスローボール
「ぶもっ⁉︎
ブガァァァァァァ!」
急に怒り始めるオーク?は幸明に向かって踏み出そうとした
ちょうどそれと同時にスラ太郎は折れた剣を…吸収した
カッ!!!
眩い光が爆ぜた
「ブモッ⁉︎」
「え…?
スラ太郎?」
「ぴきゅっ!」
そこに折れた剣はなく、小さな剣の親指くらいの大きさの剣を持ったスライムがいた
「ブガァッ!」
オーク?は力任せに棍棒を振り下ろす
スパパパンッ!
「ブギャッ!?」
スライムの剣は先ほどよりも大きくなり、棍棒を輪切りにしてしまう
「ぴきゅっ!」
ぷるるんっ!
ザシュッ!
素早くスライムが飛びかかるとオーク?の腕が切り落とされた
「ブギャァァァァァァ!」
腕を抑えながら叫ぶ
「ぴっきゅーっ!」
スライムが先ほどよりも高く飛び上がると一回転した
ヒュパァンッ!
先ほどよりも重い斬撃音が響く
「ぷぅ…」
スライムは一息着くと剣を小さくして幸明の元へとかけていく
ズシャァッ…
オーク?の体は地面に倒れた…と同時にその体からは首が切り離されていた
「マジかよ…スライム、強くね?」
幸明が呟いた