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スライムスター

『改めまして、実況の天の声がまたまた時間経過をスローにするという神のみわざとともにお届けします



さて、放たれたスライムはモンスターに一直線、これはいい角度で入るのではないか?


元から投球時にかけた回転に加えてスライム自身も体を動かしてさらに変化が大きくなりそうだ



そして、ついにスライムの接近に気づいたモンスター


彼の手には使い込んだ棍棒


彼の見た目からしてパワータイプ



その鋭い眼光が迫り来るスライムを捉え…


な、な、な、なんとぉぉぉぉ⁉︎


片足あげてバットを構える


まさか、まさかの一本足打法⁉︎


力を溜めてバットにこめる!


全体重をバットにそしてスライムに!』


カッキィーーーーーン!



『上がった、上がった、上がった


これは大きい、大きい、落下点が見えない…そしてそのまま視界の果てへ!


文句なしの場外ホームラン!


打球はそのまま星になっていくーーー!』



ぴきぃぃぃぃぃいっっっっっ⁉︎



風を切る音と悲鳴が遠くの空へと響く



キラーン



夜空に一粒の輝きを残してスラ太郎は見えなくなった





「ぶもぉぉぉぉぉぉっ!」


オーク?は空へと歓喜の咆哮をあげる


「すらたろーーーーーっ!」


幸明は叫ぶ


「ぶひひひっ!」


「この野郎…」


幸明が睨む


その瞬間だった


「うおおぉぉぉぉぉ!」


ドシュッ!


「ぶむぉっ⁉︎」


先程まで倒れてた男性冒険者がオーク?の背中を剣で深く刺す


「くそっ、これでもダメか⁉︎」


「ブガァ!」


バキィッ!


棍棒で殴り飛ばす


「アルト⁉︎」


「ブモーッ!」


オーク?は体から剣を引き抜くと地面に投げ捨てる


「ブモッ、ブモッ、ブモッ!」


ガンッ、ガンッ、バキィンッ!


投げ捨てた剣を棍棒で何度も何度も叩き潰し、剣が壊れる


「くそ…剣が…悪いなリーナ、体ももう動かない…」


男性冒険者が小さな呟く


「そんな…このままじゃ…」


女性冒険者は諦めの表情を浮かべる


その時…


「っ⁉︎


この感覚…スライム召喚ができるのか⁉︎」


幸明はスラ太郎の消滅により、再度スライム召喚が可能になった


「一度に一匹しかできないみたいだから…スラ太郎はもう…


泣いててもダメだ!


行くぞ、スライム召喚!」


ぷるん!


スライムが召喚された


「…?


ん?


もしかしてスラ太郎なのか⁉︎」


ぷるん!


強く跳ねる


「スラ太郎が消滅しても俺が再召喚できるってことか。


よりスラ太郎にまた会えて良かった…けど、この状況じゃあどうしようもない…


スライムストライクじゃダメならどうすれば…」


「ぴきゅ、ぴきゅ!」


ぴょんぴょんとスライムが前に出る


その直線上には壊された剣


「ぶもぉっ!ぶもぉっ!」


ぶんっ、ぶんっ!


オーク?は力強く棍棒をスイングする


「何かスラ太郎に考えがあるんだな?」


ぷるん!




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