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マズイ

(マズイ…


何がまずいってラノベをある程度読んだことがあるなら大体の方向性は見えてきただろう


俺自身のそしてクラスメイトの未来が



よくあるパターンの場合、使えない俺は酷い目にあいつつ追放される


いわゆるざまぁ系


これに行けばむしろありがたいレベル



だが、クラスメイトと仲良く都合の良い奴隷パターン


これがマズイ


かなりまずい


使えないからと言って戦場で下級兵士として突撃とか何かの生贄やガチの奴隷なんかになるとまずい…



クラスのほとんどはそもそもラノベや異世界ファンタジーに慣れてないのか状況が飲み込めてないのだろう


だが、ぼっち故に読み漁ったラノベ脳が警鐘を鳴らす


ここから逃げろ、と


あの王様の態度はどう見ても俺らをこき使うタイプだ)




幸明がそう考えながらクラスメイト達と移動した先は兵士の宿舎


(ここで一晩過ごして明日、また王様から話があるらしい


つまり、逃げるなら今夜だ


そして幸いなことに俺には一緒に逃げ出すような親友はいない)



それからの幸明の行動は自然かつ速やかだった


元から身一つで転移したから手ぶらでひたすら宿舎の周りをうろつく


そして、宿舎の中にある王国近辺の地図を見る


不思議なことに言葉も文字も全て日本語に感じるのだ


が、明らかに表記してる文字数と頭で感じる文字数が違う


これがファンタジー



(さて、やれることは少ないが1番確認すべきことは俺の能力 スライムマスターだ


この世界には残念ながらステータスの開示みたいな便利機能はないみたいだ


鑑定人はおそらく鑑定スキル的なやつを持っているのだろう、だがそもそもステータスというものが存在しなくてスキルのみを鑑定できるのか…?


鑑定人から聞いたスライムマスターの能力はスライムを生産できる、という能力


しかも1匹



鑑定人いわく使っていけばスキルは成長して生産数は増えるかも、とのことだ



とにかく、スライムというものを理解せねばならない


あの時、近くにいた兵士に聞いたところスライムはそこら辺にいくらでもいるし倒すとかのレベルではなく歩いてて踏み潰して殺してしまうくらいにショボイ、とのこと


つまり、ドラゴンの討伐クエストをするゲームに出てくるヤツよりもさらに弱い…



ワンチャン、ファイナル的なファンタジーのゲームに出てくるくらいの物理防御とデカさを持ってることを期待した…



とにかく、まずは使ってみなければ!)


少しワクワクしながら幸明は宿舎横のスペースにしゃがんで地面に手を向ける



「スライム生産」


幸明が言うとほのかな光が突如現れた


そして…





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