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44話 森での寝かたと朝ご飯

内容が無いようです。

45話と結合してもよかったかも。

「日が暮れちゃったにゃ。アリスちゃんは寝る用の道具は持っているかにゃ」

「いえ、何も持っていないんです…」

「にゃあ?それじゃあ今までどうしていたのにゃ」

「木に寄りかかって寝てました。」


 ミーミャさんは頭を抱えてため息をつく。いや、私だって準備したかったのよ?


「まあいいにゃ、無いなら無いなりに色々方法はあるにゃ。アリスちゃん、木で寝るにゃん」


 ミーミャさんはひょいっと飛び上がって木の枝に乗っかる。私には跳躍力は無いので、木にしがみついて登ろうとする。

 もちろん木登りなんかできないので、まず一歩目からずり落ちる。


「…魔法を使わないのにゃ」

「…そうでした。はぁ。風よ。私を浮かせ(ウィンドフロー)


 ふわふわ浮いて木の枝まで浮遊していく。木の幹に寄りかかり落ちないような体勢をとる。

 しかし、寝ているときに真っ逆さまに落ちたら死ぬんじゃないかと思える。怖くなってきたので足と枝を生えていたツルで結び付けておく。


「ふにゃぁぁ。それじゃあお休みなのにゃ」

「お、おやすみなさい。ミーミャさん」


 ミーミャさんはおやすみを言い終わったからすぐに寝始めた。なんとも度胸のある人だ。

 私も頑張って寝るように努めねば…


 ◇◇◇


 朝。

 なんとも香ばしい香りが漂ってきて目が覚める。そして自分が木の上で寝ていたことをすっかり忘れていて、危うく落ちるところであった。


 足に巻いたツルを外してから風魔法を使って地面に降り立つ。ミーミャさんは土でできた何かと鉄の板でヘビの肉を焼いていた。


「おはようございます。これは何から作ったんですか?」

「おはようにゃん!これって、この竈のことかにゃ?土を盛って火で固めただけにゃ」


 まるで誰でもできるような言い方をしているが、さっきまでの私の脳にはこんなものは存在していなかった。

 普通はかまどなるもので料理をするらしい。あと、炙っただけの肉とは思えない香りもしている。


「その、お肉には何をかけたんですか」

「塩と胡椒にゃ。一般的に使われている物だにゃ…」


 なんと、塩と胡椒をかけているそうだ。料理をしない私はそんなものをかける発想すらなかった。食べるのと作るのとでは見方が違くなるのだ。

 ぽかんと驚いていると、ミーミャさんも驚いた顔で質問してくる。


「も、もしかしてだけど、料理…したことにゃいんか!?」

「な、ないです…」


 にゃがーんという言葉が似合うような驚愕した顔で私を見てくる。は、恥ずかしいじゃないか。


「アリスちゃん… 料理は出来るようになっておいた方がお得だにゃん」

「は、はいぃ」

「それに自分でおいしい味を再現できるのはいいことにゃん。高いお金を払わなくても生活が豊かになるにゃ」


 ミーミャさんは枝から作ったであろう楊枝にお肉をさして手渡してくる。

 受け取って口に入れると、塩味と胡椒の香りでヘビ特有の臭みが無くなっていてとてもおいしく感じられた。


 お料理、勉強しようかな。なんて思いながら朝食を楽しんだのであった。

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