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第94話 封じ込め作戦

 ジェームス提督の艦隊は、600メートルクラスの戦闘艦3隻を新鋭艦のベネデット級4隻に入れ替えている。6隻の偵察艦はそのままである。

 彼の艦隊は10隻の戦闘艦から構成される。偵察艦が旧型なのは、ベネディット級の建造が先行し、スクルド級の建造は遅れているためだ。

 フレイムランドでは、トールハンマーの大気圏離脱能力が、我が国の艦船と同等のものとして封じ込め作戦を計画している。

 艦隊は、予想地点の周囲に展開している、今はステルススクリーンを展開しているので捕捉はされていないはずである。


 トールハンマーがトンネルのドックから出てくる。そして加速を始める。カルフォルニアのドックには、スコーネがステルススクリーンを展開して監視している。

 スコーネがトールハンマーの加速の状況をジェームス提督の艦隊に連絡する。艦隊は、トールハンマーの加速の状況から大気圏離脱ポイントを予測する。

 ジェームス提督の艦隊は、展開場所を変更し移動する。予測より加速が遅いのである。スコーネは余裕を持ってトールハンマーに追従する。

 トールハンマーは順調に加速して上昇していく。トールハンマーが大気圏を離脱しようとする時、艦隊とスコーネがステルススクリーンを解除する。

 突然、艦隊に行く手を塞がれ、戦闘艦に後ろを取られた形のトールハンマーは加速したまま砲塔を展開する。しかし、11隻の戦闘艦を相手にするとともに前後を取られている。

 次にトールハンマーは新型ガントのマグニを発進させる。ジェームス提督の艦隊もフレームシリーズを発進させる。マグニは10機発進したが、艦隊は、ウルクとクリスを50機発進させている。

 トールハンマーは速度を落とし艦隊の下をゆっくり進む。誰かが発砲すれば地獄と化すだろう。

 トールハンマーはゆっくりと降下を始め、マグニを収容する。そして、地上に向かって突入を始める。

 こうして、戦闘は行われることなく封じ込め作戦は成功する。スコーネは役割を終え、浮島に戻って行く。まだ、艦隊は展開したままである。彼らにはまだ仕事が残っている。

 調査で分かったことは、トールハンマーは船速が想定より遅いこと、マグニは大気圏突入能力が無い可能性があることである。


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