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第90話 ヴェネトの活躍

 一方、ヴェネトは追尾するムーラーとの差を広げつつある、ムーラーの速度が明らかに落ちてきている。ヴェネトもベネディットに合流するため小惑星帯に向かっている。

 エミール艦長はかけをすることにする。

 「SPA砲発射準備。」「バレルロック解除。」「バレル内電子加圧開始。」「バレル内の状況を報告。」「バレル内電子正常に加圧中。」

 エッカルト・クラウスナ副官が彼に質問する。彼の質問は艦橋の皆の疑問を代表している。   

 「艦長、何をするんですか。」「小惑星を使って180度ターンする。」

 「失敗すればムーラーに食われますよ。」「味方の所に連れて行くわけにはいかないだろう。」「・・・了解しました。」

 「バレル内目標値に加圧しました。SPA砲いつでも撃てます。」

 「左前方の小惑星にアンカー撃て。」「発射、アンカー掛かりました。」

ヴェネトは急速に方向を変えるためきしみだす。船体が強固に造られているため、船は急旋回の衝撃に耐える。

 「アンカーフリー。」「解除。」

 「姿勢制御、目標ムーラー群体。」「制御よし、撃てます。」「撃て。」

ムーラーの巨大な群れは、SPA砲のエネルギーにもみ込まれ消滅する、残ったムーラーもクリスが掃討する。

 そして、ヴェネトは合流を急ぐ、待っていたのは戦闘不能になったベネディット、ホワイトアース、レジナである。


 ベネディット、ホワイトアース、レジナの3隻は、接触直前でSPA砲を発射することに成功する。ムーラーの本拠地は残り2つになる。

 しかし、残り2つの本拠地は3隻の艦船を無視して前進を続ける。本拠地はその先に多くの獲物がいることを知っているような動きをする。

 3隻は、たかってくるムーラーの対応のため追うことができない。そして、戦闘が終わった時には、戦う力は残されていない。

 ヴェネトは3隻を残し、そのまま本拠地を追うことになる。


 ルーカス提督の艦隊と宙域防衛艦ヴィットリオはムーラーの本拠地が2つ向かっていると連絡を受けている。

 ルーカス提督の艦隊には強力なSPA砲を装備している船は無い、6隻の偵察艦にSPA砲が装備されているが50メートルバレルで威力は新型に比べると半減する。

 ヴィットリオの艦長ドミニク・オータンは、ルーカス提督と協議して最初は、ルーカス提督が右の本拠地、ドミニク艦長が左の本拠地に当たることにする。

 索敵中のヴィットリオのクリス・シーム3がムーラーと接敵し、ウルクとクリスが発進する。艦隊には搭載されているウルクとクリスの数が違う、40機ものフレームシリーズが戦い始め有利に戦いが進んでいく。

 ムーラーが引き離されると強化ユニットを装備した4機のクリスが左側の本拠地に熱核弾頭ミサイルを撃ち込む。右側の本拠地には艦隊から砲撃と熱核弾頭ミサイルを撃ち込んでいる。

 ドミニク艦長は、クリスを退避させヴィットリオのSPA砲を撃ち左の本拠地を消滅させる。

 ルーカス提督は、6隻の偵察艦のSPA砲を撃つが完全な消滅に至らない。偵察艦のSPA砲の発射のタイミングがずれ、同調できず威力を増すことが出来ないでいる。

 その時、本拠地の直上からエネルギーの激流が襲い掛かり本拠地を消してしまう。ヴェネトが追い付きSPA砲を発射したのだ。



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