第87話 エミール艦長の選択
8機のクリスがムーラーの群れに飲み込まれようとする時、強化ユニットを装備した4機のクリスが駆けつける。
強化ユニットを装備したクリスのタオ9がムーラーの群れの中心へ、SPA砲を撃ち込むと群れに穴が開く。
8機のクリスがムーラーの群れから離れると強化ユニットを装備した4機のクリス、タオ9、タオ10,タオ11、タオ12は熱核弾頭ミサイルを撃ち込む。
熱核弾頭は爆発すると周囲を焼き払い何もない空間になる。ムーラーの群れに穴が開いていく。
ムーラーの群れはまばらになり12機のクリスはビームバルカン砲でムーラーを掃討する。
エミール艦長は探査用のミサイルの発射を指示する。
ヴェネトからは探査用のミサイルが8発前方の空間に撃ち込まれる。
探査用のミサイルは次々とムーラーの餌食になる。
残った1発のミサイルがお椀を反対に合わせたような形のムーラーの本拠地を捕らえる。
ベネディットとの合流にはまだ時間がかかる。エミール艦長はヴェネト単独での本拠地壊滅の決行を判断する。
手順は8機のクリスでムーラーを引き付け、強化ユニットを装備した4機のクルスで本拠地を攻撃、最後にヴェネトのSPA砲で本拠地を焼き祓うものだ。
エミール艦長はクリスの補給と共にヴェネトを前進させる。そして補給を終えた8機のクリスが発進し、強化ユニットを装備した4機のクリスも攻撃をスタンバイする。
予定通り8機のクリスはムーラーの本拠地に接近する。クリスが距離3000まで近づくと本拠地からムーラーが出てくる。
8機のクリスはムーラーを引き付け、本拠地から引き離すとビームバリカン砲でムーラーを掃討する。
強化ユニットを装備した4機のクリスが補給を終えて発進する。4機は本拠地に近づく。しかし、出てくるムーラーは少数である。
4機のクリスはムーラーをビームバルカン砲で掃討しながら、SPA砲と熱核弾頭ミサイルを撃ち込む。ムーラーの本拠地は穴だらけになり、赤く燃えている。
しかし、この時になってヴェネトのレーダに巨大な影があと4つ現れる、ムーラーの本拠地は5つあり鶴翼の陣形で前進してきていたのだ。
ヴェネトは本拠地に囲まれようとしている。エミール艦長はこのまま作戦を続行し、前方の本拠地を突破して包囲を抜けることを選ぶ。