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第83話 お泊りデート

 迎賓館での話し合いでラスクたちは日本に身柄を置かれ、国連の管理下になる。俺たちはこれで用件は済む。

 映画撮影のクルーとも別れ、ホワイトアースに連絡艇で戻る。ホワイトアースはこのままフレイムランドに戻り、今回の役目を終える。

 アーシャ艦長はじめクルーは、自分たちの船スコーネの戻る。ホワイトアースは本来の艦長アヒム・テールマンとクルーが乗り込む。

 船は、浮島のドックを発進すると月の門の中の造船所に戻り、宙域防衛艦としてのユニット追加や調整を受けることになる。

 フレイムランドの幹部会ではムーラーについての対処が話し合われる。ラスクからの情報によってムーラーへの対策を急ぐ必要が出来たのだ。

 話し合いの結果

  宙域防衛艦ベネディット級の艦船を5番艦まで建造する。

  宙域防衛艦は1隻て遊撃隊として動き、第1遊撃隊から第5遊撃隊までを構成する。

  宙域防衛艦の艦長の権限を艦隊司令に準ずるものとする。

  今後の新造艦のSPA砲はスクルド級の強化型にする。

  艦隊の強化終了まで遊撃隊が地球の外側の警戒を交代で行う。

  シルフパイロットのセカンドフレームクリスパイロットへの移行の促進。

  より低魔力で動作可能なセカンドフレームの開発。

 7項目が決められた。限られた軍事費で可能な内容になっている。

 しかし、7項目目は実現はほぼ不可能であった。クリス自体かなりの低魔力でも動くのである。


 俺にはイザベラとのデートの約束が残っている。

 ドニィーシャは、俺の保護者のように俺とイザベラに言う。

 「5時までには帰ってくのですよ。」

 俺のお家(王宮)は門限が厳しいのだ。

 俺はイザベラと街へ繰り出す、まだ、俺の知らない場所は多い、楽しい時間はすぐすぎていく。

 そして、俺とイザベラは暗くなってもデートを続け、気が付くと夜を共にしている。

 イザベラは、片眼をつむり俺に言う。

 「やっちゃったね。」

うっ、それって門限破りとあれを掛け合わせて言っている?

 翌朝、王宮に戻るとドニィーシャは怒っている。彼女はイザベラに詰問する。

 「昨夜はどうして帰ってこなかったのですか。」「楽しくてつい。」

 「で、したのですか。」「しちゃった。」

ドニィーシャの顔が俺の方を向く、俺は青くなる。

 「陛下、私には手を出すのに随分時間がかかったようですけど。」

俺は、ドニィーシャが化け物じみて怖かったなんて言えない。嘘を言ってごまかすことにする。

 「美人過ぎたんだ、手を出しづらいだろ。」

ドニィーシャは少し表情をやわらげて俺に言う。

 「仕方ありませんね、次から気を付けるのですよ。」

ドニィーシャは意外にちょろかった。


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