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第78話 未確認の敵

 小惑星帯の目的地点は、事前にベネディットが索敵とセンサー設置を済ませている。ホワイトアースが目的地点に着くとクリスを2機ずつのペアで発進させる。

 3チームがクリスがテスト飛行をする。撮影クルーは、宇宙空間を自由に飛行するクリスに感嘆する。

 クリスのパイロットの休憩時間を使って、俺とイザベラのホワイトフラウで模擬戦闘をする。イザベラの射撃は正確である。俺はギリギリでかわし、反撃する。イザベラもぎりぎりでかわす。

 俺もイザベラも最小限の回避で飛行しながら隙を窺う。そして時間オーバーとなった。

 帰艦すると俺とイザベラは、撮影クルーに囲まれる。土井が俺に質問する

 「あなた方の機体はクリスとまるで動きが違いますが、性能が違うのですか?」「いいえ、クリスと性能は同じです、ただ戦闘経験の違います。」

俺は正直に答えた。

 そのあと、アーシャはホワイトアースの主砲の射撃を行う。それが終わると彼女は第二次戦闘態勢から二交代制に移行する。

 俺は部屋に戻り、眠ろうとする。しかし、殺気を感じる、かなり遠くからだ。ホワイトアースを狙う敵がいることになる。

 俺は直ぐに部屋を出て格納庫へ行き、ホワイトフラウのコックピットに乗り込む。するとイザベラも同じようでやってくる。イザベラが俺に言う。

 「何かおかしいよ。」「殺気を感じる、こちらに向かってくる。」

俺はイザベラに答えると管制官に連絡する。

 「なにか向かってきている。監視を密にしてくれ。これから発進する。」「了解、進路クリヤーです。スター1発進どうぞ。」「了解。」

俺はバーニアを使わず歩いてハッチを出てから船を離れる。続いてイザベラが発進する。

 「シール1発進する。」「進路クリヤー発進どうぞ。」「了解。」

彼女も同じようにバーニアを使わず船から離れる。

 ホワイトアースも照明を消し、第一次戦闘態勢に入ったようだ。殺気はホワイトアースの直上から向かってきている。イザベラが賭けを持ちかける。

 「私が陛下より多く撃墜したらデートしてください。」「分かった、俺が突っ込むから、イザベラはここで待ち受けて打ち取ってくれ。」「了解。」

俺は敵に向かって突進する、敵は3つと感じ取れた。しかし、レーダーに反応は無い。

 敵が撃ってくる。まだ射程外だ。射程に入るとライフルを3連射する、一発が当たり爆発が起こる。

 俺は、敵とすれ違うと機体を回転させ、盾に内蔵されたビームバルカンを撃つがかわされる。敵は人型から足を省いたような形をしている。

 スピードは向こうの方が速そうだ。イザベラがホワイトアースの陰から飛び出しライフルを撃つがかわされる。

 俺は敵を追いながら射程ギリギリでライフルを撃つ。敵の1機をかすめ、その敵は姿勢を崩す。イザベラはこの機を逃さず、ライフルで撃ち、とどめを刺す。

 残りの1機は両腕に光る剣のようなものを出すとイザベラのホワイトフラウに突進する。俺はライフルを撃ち敵にダメージを与えるが動きを止めるには至らない。

 敵は動きが鈍る。イザベラはライフルを刀に持ち替え敵機を両断する。

 「陛下、デートですね。」「俺の負けだよ。」

 「陛下の援護があったから討ち取れました。かなりの強敵ですね。」「ああ、かなりの腕前だったよ。」

クリスのパイロットの腕前では、全滅していただろう。俺は母艦がどこかに潜んでいるのではないかと考える。

 ホワイトアースの交戦は、近くを航行するベネディットに連絡される。するとベネディットも交戦状態であることが分かる。

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