表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/346

第74話 グリム

 最後にグリムのリーダーと会見する。予想通り、グリムのリーダーは、ティグラトだ。彼はアルムを伴っている。

 アルムは、俺がサイーシャに頼んで、一緒に来るようにしたのだ。

 「ティグラト・ナンマです。」「仙田ほむらです、シバへの勇戦感心しました。」

 「撃ち漏らして、勇戦もないでしょう。」「あの場合、シバに固執すれば全滅していました。あとから現れた神族は強いですよ。」

 分かりました。勇戦したことにしましょう。こちらがアルム・シャルです。」

ティグラトは俺に横にいる薄い赤色の髪の少女を紹介する。

 「あなたの剣さばきは素晴らしかった。」「それでドニィーシャとどちらが素晴らしいですか。」

アルムは挑戦的な目をして俺に聞く。

 「私はドニィーシャの全力を知りません、比べられませんね。」

俺が回答するとティグラトが続ける。

 「アルムを呼んだのはハーレムに入れるためでしょう。」「無礼ですよ。」

サイーシャが叫ぶ。俺は手で合図してサイーシャを止めて2人に言う。

 「そのような意図はありませんよ。私は戦場で共闘したいのです。」「・・・」

ティグラトは俺を見つめたまま何も言わない。俺は品定めされている気分になる。そして、二人は黙って部屋を出て行く。サイーシャは、少しうろたえながら俺に謝る。

 「陛下、申し訳ありません。」「いいよ、仲が悪いのは本当のようだね。」

 「ええ、特にアルムはバビロニアのブラッティー・クリムゾンと言われ、ドニィーシャとはライバル関係なんです。」「まあ、どっちが上かは興味あるな。」

 「ドニィーシャの前では禁句ですよ。」「覚えておくよ。」

グリムともいやでも共同戦線を張れなければ、魔族や神族と正面から戦うのは無理だろう。

俺は戦士たちと話し合う場をいづれ設けることを望んだ。

 「いづれ、彼らと共闘することを話しあいたいね。」「以前にもそういう場を設ける話があったのですが、全て実現しませんでした。」

サイーシャは難しい顔をして言う。戦士たちが滞在中、俺はグリム、ノモス、アイユと話したが距離感は縮まらなかった。

 そして、グリム、ノモス、アイユともに傷がいえたら、フレイムランドから去っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ