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第68話 強行偵察艦スコーネ

 今日は強行偵察艦スコーネのテスト航海への出発の日である。クリスも積み込まれ準備は終わっている。艦橋でアーシャ艦長が指揮を執る。

 管制から出発許可がでるとアーシャは指示する

 「スコーネ発進、ステルススクリーン用意」

操舵手から合図がかかる。

 「位相面接触5秒前」「ステルススクリーン展開」「位相面接触、抜けます。」

 「スコーネ加速し大気圏離脱後、進路、小惑星帯。」「大気圏離脱、進路小惑星帯。」

そして、アーシャは二交代制にして通常航行に入る。

 彼女は小惑星帯に到着すると第二次戦闘態勢に移行させ、セカンドフレーム・クリスを2機、索敵とセンサー設置のために出撃させる。

 管制官が発進の指示をする

 「スピア1、進路クリア発進どうぞ。」「了解。」

クリスのスピア1が発進する、続いて

 「スピア4、進路クリア発進どうぞ。」「了解。」

2機目のクリスが発進する。

 2機のクリスは周囲を索敵しつつセンサーを設置していく、センサー設置が終了すると展開していたステルススクリーンを解除する。再び二交代制にシフトされる。

 初めにクリスのテスト飛行と模擬戦が実施される。スコーネのクリスのパイロットは全員元シルフを操縦していた者たちである、直ぐに様になった動きになる。3日間の搭載機のテストを終えると艦砲の試射になる。

 アーシャはパイロットとメカニックに休息を取らせた状態で第一次戦闘態勢に移行させる。主砲の射撃テストに入る。アーシャは指示を出す。

 「第一から第三主砲準備。」

甲板に主砲がせり上がってくる。

 「各砲台は所定の目標に照準合わせ」

戦術士が合図するとアーシャは号令をかける。

 「各砲台照準合わせ終了」「撃て」「各砲台目標に命中」

副長のソフィア・イーノックがアーシャに言う。

 「順調ですね。」「テストだからね、実戦ではこうはいかないよ、それより次はSPA砲試射だから気を付けて。」「はい。」

アーシャは館内に放送を入れる。SPA砲はバレルが船体の中を通っているため、事故が起これば船体に重大なダメージが及ぶ恐れがある。

 「2時間後、SPA砲の試射をする、関係各員は備えるように。」

艦橋では、最終チェックにはいる。2時間後、アーシャは指示を出す。

 「SPA砲発射準備開始」

戦術士が確認の合図をする。

 「バレルロック解除」「バレル内電子、加圧開始」「バレル内正常に加圧中」「目標値に到達」

 「カウント5で発射する、カウント始め」

 「5、4、3、2,1、0」

 「撃て」

船体に振動はない、しかし、前方の小惑星が消滅する、そして、数十秒後、衝撃波がくる。

 アーシャは独り言を言う

 「成功ね。」

艦橋から歓声が上がる。

 後は、スコーネの総点検をして、帰港するだけである。しかし、その時間はなかった、直ちにフレイムランドに帰還するように指示がくる。

 詳細は分からないが、スコーネの初陣になりそうだ。

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