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第66話 狩りの終わり

 フェネクスを倒して、3時間後、日本の総理大臣から連絡が来る。

 「この事件は、どういうことか説明願いたい。」「事件ではありません、戦闘の結果です。」

 「君たちがいるから神族や魔族が集まるのではないかね。」「それは違います、神族や魔族が集まった結果、フレイムランドに影響が及んだのです。」

 「なら、東京に原因があると?」「はい、何か求める物があると思われます。」

俺は、賢者の石と思われる魔石の件を言わない。

 「既に、死者は100名を超えている、ただじゃすまないよ。」「我々が去っても、神族や魔族は居なくなりませんよ。」

 「魔族の攻撃による被害と発表する、これは続くのかね。」「強力な者を相手にすればまた起こりえます。」

 「これで終わりにしてもらいたいな。」

俺も同感であるフェネクスにはギリギリで勝てた、一歩間違えれば3人とも死んでいただろう。日本政府は今回の件でかなり追い詰められているようだ。

 俺たちは、さらに強力な神族や魔族に備えてジェームス提督の艦隊から偵察艦級の船3隻をフレイムランドに降下させる。

 ジェームス提督の艦隊の船や搭載機は黒と黄色で塗装されている。偵察艦級を降下させたのは大気圏内では小型の方が小回りが利くからである。

 それでも全て200メートルクラスであり、神族や魔族の相手では、後方支援が任務となるだろう。

 東京では、カイルたちの狩りが続いている。フレイムランドに対する世論の批判は影響していない。そして、狩りの効果か、神族や魔族は息をひそめ始める。


 ロア博士は半月程で位相空間発生装置を完成させる。彼は俺たちを集めると大きな声で言う。

 「エークセレントな出来栄えですよ。」

そして、ポチっとスイッチを押す。

 中からは分からないが、指揮所から連絡が来る。

 「位相空間発生を確認しました。」

一度、俺たちはスイッチを切り、防衛大臣に連絡する

 「位相空間発生装置は完成しました。我々は去りますが、東京の件はどうしますか。」「引き上げてくれ、既に終息している。」「分かりました。いざというときは例の方法で連絡してください。」

例の方法とは、東京の拠点を介した連絡である。彼らにとっては一刻も早く消えてもらいたいだろう。東京湾上のフレイムランドは位相空間に姿を消す。


 ジェームス提督の艦隊がフレイムランドに降下してくる。艦隊は600メートルクラスの戦闘艦3隻、200メートルクラスの偵察艦級6隻、補給艦の10隻からなっている。

 ジェームズ・アラン提督が挨拶に来る、片膝をつき、俺に言う。

 「到着遅れたことお詫び申し上げます。」「よく来てくれた。礼を言います。」

俺は挨拶を済ませるとジェームス提督の艦隊に預けていたアーシャのことを聞く。

 「ところでアーシャ・ウィルカーソンはどうだ。」「良き艦長になると思われます。」

 アーシャは、艦長になるため、偵察艦の艦長補佐として乗り込んでいた。


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