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第62話 最初の会談

 スクルドはフレイムランドを発進する、保護したマスコミ関係者3名も乗せている。3人はスクルドを見て驚いている。レポーターは護衛役に質問を続けている。

 午後6時ちょうどスクルドは東京湾海上に滞空し。後部甲板を照明で照らしヘリコプターが着艦できるようにする。

 自衛隊の戦闘機が何機かスクルドに近づき離れていく。そして、自衛隊のヘリコプターが近づき、着艦する。会談の場をミーティングルームに設定し、俺とドニィーシャ、報道担当が待つ。

 ヘリから降りてきたのは防衛大臣と米駐日大使と護衛だった。俺と防衛大臣、米駐日大使は席に着き話し合いが始まる。防衛大臣が発言する。

 「貴国は、日本領土を侵犯している速やかな移動を願いたい。」「位相空間発生装置が治り次第、我々はいなくなる、私は日本の代表と話すつもりでしたが、もう一方はどのような用件ですか。」

俺は、防衛大臣に答えると米駐日大使に用件を聞く。

 「あなた方の問題は世界の問題です、日本一国で決められることではない。」「我々は地上に干渉するつもりはない、位相空間発生装置が治るまで自己防衛の活動を認めてもらいたいだけです。」

米駐日大使は話を続ける。

 「地上と言いましたが宇宙はどうなんです。」「今我々がいるのは武装した宇宙船ですよ、答える必要はありますか。」

米駐日大使は黙り込む。俺は防衛大臣に聞く

 「自己防衛の活動を認めてもらえますか。」「後ほど回答しよう。」

 「では保護した民間人を3人お引渡ししますのでお願いします。」「まだ話は終わっていないぞ。」

 「自己防衛について回答いただけなければ、話し合うことはありません。」「あなた方の技術について情報開示すべきだ。」

 「軍事技術を情報開示すると思いますか。」「我々があなた方を保護しよう。」

 「話し合いになりませんね。ロア博士見ているのでしょう。セカンドフレームを作りましたから見に来ませんか。」

俺が言うと空間が裂け長身の痩せた白衣の男が出てくる。

 「さーそっく、見せてください。」「位相空間発生装置を治したら、好きなだけ見てもいいですよ。」「いーでしょ。」

防衛大臣と米駐日大使が俺に聞く。

 「何なんだあれは」「彼に位相空間発生装置が治してもらいます。」

 「そうじゃない、急に出てきたぞ。」「まあ、そういう人ですから。」

俺にもロア博士ついて答えようがなかった。防衛大臣と米駐日大使と俺の話し合いは不発に終わる。防衛大臣と米駐日大使は帰っていき、保護した3人は別のヘリが迎えに来た。

 会談の内容は報道担当によって世界中に生中継されていた。世界中で様々な議論が交わされたが、結局、自衛隊機と米軍機に監視されて過ごすことになる。

 また、マスコミ関係者3人は、保護されている。彼らはフレイムランドの中にはいった貴重な情報源である。しばらく自由にはなれないだろう。

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