第53話 魔石
俺たちは、町を出て、町から東へ1キロくらい言った崖下にいる。崖にはいくつもの石仏が彫られている。
俺とサイーシヤは、アピルに指示され指定された石仏を1体ずつ、合計2体の石仏を破壊する。
すると崖に洞窟が現れる。何らかの仕掛けで洞窟が隠されていた。アピルが俺たちに言う。
「これでは見つけるのは困難だろ。」「アピル様は知っていたのですか。」「ああ、ここのことは知っておるぞ。」
俺たち洞窟に入り進むが、途中何か障壁のようなものに阻まれる。アピルが地面に文字のようなものを書き魔力を流すと障壁は消える。
奥まで行くと黒い石のようなものが置かれている。アピルは俺たちに言う。
「あれがそうじゃ。」
サイーシヤは石を手に取る、俺は石に嫌な予感がした。そして、サイーシヤから石を取り上げると俺の制御する空間にしまい込む。
サイーシヤは俺に言う
「どうして、魔石取り上げるの。」「いやな予感がする。」
サイーシヤは納得していないが、文句は言わない。
俺たちは、アッサム州にあるフレイムランドの拠点に行き、そこから東京の拠点に移動する。
サイーシヤは魔石を調べたいと言い、根負けした俺が地下に施設のある東京で調べることにしたのである。
サイーシヤは1週間後ほど地下にこもる。分かったことは、賢者の石のようなもので力を増幅する作用があると言うだけであとは分からない。
サイーシヤは、フレイムランドの研究室で調べたいと言うが、俺は認めなかった。
フレイムランドに戻り、ドニィーシャに俺たちは出来事を話すがナベルスの件を喜んだだけでフェンリルとしての行動は口外しないように言う。
魔石の取り扱いは、俺の空間で保管することになる。ドニィーシャは、俺の感を支持したのだ。