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第48話 魔剣マノーブル

 俺はサイーシヤに魔剣マノーブルの魔術式について聞く。

 「アピルしゃべっちゃったの。」

サイーシヤは、故意に報告しなかったらしい。

 「どうして、報告しなかった。」「陛下、それはマノーブルは使用者の意思に反応してオートに動作するようになっています。」

 「だが、機能を知っていた方がうまく使えると思うが。」「そのとおりです、陛下。」

こいつ確信犯だ、どうせ、驚くところを見て楽しむところだったろう。

 「魔術式を表にして提出してくれ、サイーシヤ。」「わかりました、これです。」

既に表を作ってあった。

 俺は部屋に戻り、表を確認する、索敵や追跡など魔剣らしくない魔術式もある。

 すぐに使えそうなものは、

  ミラーシールド(受けた攻撃を相手に撃ち返す)

  多重シールド

  魔力ブレード形成

  魔力収束

  多重魔力収束

位であろうか、これだけでも魔術戦にかなり有効になる。

 魔剣マノーブルは、役立ちそうである。

 俺は、拳銃のオルカルと魔剣マノーブルを使った戦闘を想定していく。

 それには、魔力収束のタイムラグを短くすることが必須だ。


 そして、セカンドフレームのホワイトフラウとクリスのお披露目が行われる。スノウビューティーはお披露目をしていない。

 会場はユグドラシルの後部甲板である。ユグドラシルは居住型宇宙船で発掘されたものである。全長は3キロメートルにおよび船内には3階層の町がある。

 また、指令室や管制室などの機能が集中している。いつもフレイムランドの浮島に接続されていて、通常航行することはない。

 お披露目は、6機のウルクが3機ずつ並んだ間にホワイトフラウとクリスが1機ずつ着艦して終わりである。

 後はマスコミがパイロットにインタビューしたり写真を撮ったりしている。

 しかし、次の日の新聞の見出しは

 「ハーレム王に恋人発覚」

だった。

 ホワイトフラウのパイロットがイザベラだった、おそらく模擬戦の賭けの話でもしたのだろう。


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