第46話 東京へ買い物に行く
アピルは魔術講義の後、俺に言う。
「ほむら、お前は日本人だったな。」「そうです。」
「なら、今から本を買いに行くついてこい。」「どんな本ですか。」「これだ。」
差し出したのは、ライトノベルだった。アピルがライトノベルを読んで知識にする。頭が痛む。
東京へ行く輸送艇に乗り数分で着く。着陸したのは、ある建物の裏にある駐車場である。フレイムランドは東京に近いらしい。
アピルは建物に入ると金貨を円に換金する万札が20枚近くある。いくら使うつもりだ。アピルは俺に説明する。
「金かしか換金できない、覚えておけ。」
外に出て二人で歩く、換金所で借りたスマホで本屋を探す、10分位で本屋にたどり着く。
アピルは平積みしてあるラノベを1冊ずつ取っていく何冊買うつもりなのか、俺も本を持たされる。
数が多かったので、ダンボール箱に入れてもらう、こんな客いないだろうと思う。他の客から注目を集めているがその中に異質なものを感じる。
本屋を出ると人目のない所でダンボール箱を空間の中へ入れる。そして、俺は本屋から後をつけられていることに気づいている。
アピルを連れて裏道に入るとアピルの腰を抱き、ビルの屋上へ飛ぶ、普通の人間ならこれでまけたはずである。アピルが怒る。
「急に何をする。」
追跡者が来たビルを這いあがってくる。外見は人だが、異質なものを感じる。アピルが言う。
「魔族じゃな。」
これが異世界人か、はっきり言って雰囲気が気持ち悪い。
「俺は運がいい、アピル・ラッサルを見つけるとは。」「見逃してくれませんか。」
俺は、とりあえず聞いてみる
「お前はいらないから行っていいぜ。」「アピル様もですけど。」
「バカにしているのか、こんな大物逃すかよ、早くいかないとおまえも・・・」
俺は左手から魔弾を打ち出した。魔族の心臓に向かって魔弾は撃ち込まれる。魔族は胸に大穴を開け倒れる。
「お前ひどい奴じゃな、まだ話している途中だったぞ。」「まあ、油断する方が悪いんですよ、アピル様。」
俺はずっと魔力を押さえて行動していたため、魔族は俺が弱いと思っていたに違いない。
俺たちは帰路に就く。
「今日の魔族は弱かったですか。」「雑魚じゃな。」
「なら、強い奴もいますね。」「当り前だ、そのためにウルクがあるんじゃ、せめて、対抗できるようにな。」
「連中も兵器を使うのですか。」「いや、魔力が強力で、我らが兵器を使って対抗しているが死者の山を築いている状態じゃよ。」
フレイムランドは、異世界人と戦うために軍隊を作っている。それでも対抗するのは難しいらしい。俺たちが開発したセカンドフレームが役に立てばよいと思う。