第45話 魔法少女
俺は、1週間訓練して飛ぶことに慣れてきた。
次は実戦用の訓練である、俺は剣も習っているので魔剣マノーブルを使った戦闘スタイルにする。魔剣マノーブルを調べたサイーシヤによるとかなり大きな魔力耐性を持っており、物理的衝撃にも強いらしい。
俺は魔剣マノーブルを大剣にして、魔力を乗せ斬撃する。サイーシヤの研究室の壁が裂けた。
「陛下、何をするんですか。」「すまない、つい。」「何ですかそれ。」
俺は最終手段を使うことにする。
「ごめん、愛しているよサイーシヤ。」「仕方ないですね、気を付けてください。」
サイーシヤは態度をころッとかえる。魔女殺しは、意外とちょろいのかもしれない。
訓練はランド2のフレームシリーズの演習場で行う。俺は、魔剣マノーブルで大剣による斬撃と槍による砲撃を使えるようにする。
そして最後にサイーシヤとの模擬戦をすることにする、これにはアピルも見学に来る。サイーシヤはランクS++の魔術師であり、魔女殺しの異名を持つ。
攻撃は全てかわされた、俺が魔力を使うタイミングを読まれているのだ。そしてたった一撃でやられてしまう。敗因は、魔力の収束にタイムラグがあることと相手の魔力の流れを読み切れていないということだ。
まあ、それができればサイーシヤとまともに戦っていただろう。それでも魔術師の評価はAである。
サイーシヤは俺に魔術戦用のスーツをくれると言ってくる。魔剣マノーブルの技術を応用したものでペンダントの形をしている。
サイーシヤは、魔術戦用のスーツの説明をする。
「ペンダントに意識を集中すると着用の設定ができます。」
俺はペンダントに集中しスーツ着用を命じる、すると服が変わった。なぜか下が涼しい、それに服の色がピンクだ。
アピルが笑い転げている。何か変だ、俺は姿見を魔力で作り出す、そこにはフリルとリボンを付けた魔法少女のコスプレをした変態がいる。もちろん俺のことだ。
「サイーシヤ、どういうこと。」「これ、女性用に作ったんです、でも性能は保証します。」
俺は、このペンダントをアーシャにプレゼントした。