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第42話 S20再攻撃

 俺はホーネットのH1基地に戻る、そして、部屋に戻るとアーサーが入って来る

 「戻るなと言ったはずだけど。」「君たちこそ俺と来る気になったかい。」

 「私たちはホーネットよ。負けるからと言って逃げるわけにはいかないわ。」「逃げることは悪いことじゃないよ。」

アーサーは、黙って部屋を出て行く。

 セカンドフレーム・クリス5機を引き渡すとその日のうちにテストパイロットが決まる。

 俺は彼らにマニュアルを渡し、明日までに目を通すように指示する。次の日からシミュレーションを開始し1週間で基本動作ができるようになる。

 戦闘シミュレーションは、大気圏内だけを行い、3日後には模擬戦を始める。動きが良くない、止まって射撃をしているようでは的になるだけである。

 そこで、俺はホワイトフラウに乗り5機のクリスを相手に模擬戦闘を行うが5機は3分も持たなかった。しかし、彼らが腕を上げるまで時は待ってくれなかった。

 司令部はセカンドフレームの戦闘力を背景にS20の再攻撃を考えたのである。稼働できる全ての戦力を投入するもので負けることは許されない。

 ブルーアースを省く全艦船で西側の海岸を攻め、ブルーアースには南側の港を占拠する指示が出される。それも先行して攻撃を行う囮役である。

 俺はこの作戦に反対だが口を出す立場にない。発案者がエドガー・イーガン中将なのも面白くなかった。彼は功を焦っていると思うのである。


 ブルーアースは、直ぐ準備し出港する、S20基地の港には艦船がいなかった、ブルーアースは浮上して港に入ると港の施設、対空陣地を砲撃し、次には基地に向けて遠距離砲撃を行う。

 俺はホワイトフラウで発進し戦闘機とウォーカーの相手をする。ブルーアースは搭載していたウォーカーを接岸して発進させる、ウォーカーは基地を目指す。

 アーサーは反撃が少ないことを警戒し、伏兵に注意するように注意を指示する。

 一方、主力は揚陸艇を出してウォーカーを上陸させようとするが海岸からの集中砲火により阻まれている。

 フリッツ提督はクリスを全機投入する、クリスは海岸の制圧を始めるが2機のガントが現れる。

 フリッツ提督は、ブルーアースにホワイトフラウの応援を依頼する。

 「スター1、西海岸へ向かえ、ガントが現れた。」「了解。」

俺はセカンドフレームがガントに通用することを願った。海岸に着くと既に2機のクリスが撃破されている。

 1機のガントが向かってくる。ライフルを撃つが避けられる。ガントは右手に持っている剣で斬撃を繰り出すがかわす。

 俺はライフルを捨て、刀を抜く。そしてガントの左肩からコックピットを狙って切り下げる。刀は抵抗を感じさせず切り裂いていく。ガントは動きを止める。

 刀はオルカル81という合金でできている。ホーネットに引き渡したクリスの刀には使われていない。

 残るガントが残るクリスを撃破した。そして、向かってくるガントも剣を持っている。火器は使わないのかと疑問に思う。ガントの斬撃をかわし。刀でコックピットを貫く。しかし、相手は盾でホワイトフラウの頭部を突き上げた。

 これで頭部はちぎれ、メインカメラと通信機器が使えなくなる。

 俺はブルーアースに帰艦する。

 この時、敵艦隊が現れる。まず航空機による攻撃が始まり。主力は半減し、上陸したウォーカーも孤立する。

 アーサーは、基地に向かったウォーカーを呼び戻す、急いで港から出ないと逃げられなくなる。

 ウォーカーを収容すると港を出て、潜航する。そして、敵艦隊に近づこうとするが3隻の潜水艦に追われ逃げまわることになる。

 そして、H1基地に戻るが、生還できたのはブルーアースのみである。さらに哨戒機が基地に向かう敵艦隊を発見する。

 俺はドニィーシャに連絡を入れる。

 「状況は把握しているわ、挟撃を受けて全滅ね、クリスは自爆させたから大丈夫よ。」

今回の攻撃は最初から、ヴェルフ・オーマンの手の上で踊らされていたのである。

 「依頼料の回収は?」「払えないのなら、あなたに任せるわ、迎いを行かせるから急いでね。」

 「俺は第218歩兵部隊を代金の代わりにもらい受けることを考える。」

アーサーを連れてオーナーのイーサン・ガリアーノに会う。

 「300万ドルは払えるか。」「無理だ、もうこの基地も終わりだ。」

 「代わりに第218歩兵部隊をもらうよ、いいね。」「分かったが、彼らが了承したらだ。」

俺はアーサーに向かって言う。

 「話は分かつたな、直ちに部隊を集めてくれ。」「私たちはあなたの物になるのね。」

 「そうだ、それとも戦死するか。」「分かったわ。」

攻撃が始まる前に輸送艦が迎えは来た、手早くホワイトフラウを積み込むと俺たちを乗せてH1基地を離れる。

 この後、イーサン・ガリアーノは降伏を選択して、ホーネットは消滅する。こうしてシャドウズとホーネットによる代理戦争はシャドウズの勝利に終わった。

 世界の国々はあの強力なシャドウズをどうするつもりなのか。

 アーサーことアーシャ・ウィルカーソンは、近衛艦隊の強行偵察艦の艦長をする予定である。他の部隊員はそれぞれ配属されるが異界ランド2の歩兵部隊がほとんどだ。

 

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