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第36話 ヴェルフの罠

 第218歩兵部隊に補充人員が来た。それも14人である。歩兵部隊は10人編成なので倍の20人になる。俺がついているからだろうか。

 アーサーは、新人の訓練に入る。このままでは使えないのだ。

 相変わらず、夜になるとアーサーはアーシャとなって俺のベットに潜り込む。もちろん、手を出していない。

 司令部ではシャドウズの基地S20の攻略について、議論がされている。ここの基地司令は、ヴェルフ・オーマン、勝ち続けている男である。

 基地のある島の南側は平地が開けており、港も整備されている。北側は荒れ地で基地に行くには崖を降りなければならない。

 しかしこの崖には、少数の地元民しか知らない抜け道がある。既に車で走破できるごとは潜入した工作員により確認されている。

 S20の攻略計画では歩兵部隊を投入し、基地の防空システムを無力化する。次に航空機による爆撃、後に揚陸艦、輸送船による人員、車両の投入により制圧するというものである。

 第218歩兵部隊の増強の理由はこれにあった、基地の防空システムを無力化をさせるのである。


 第218歩兵部隊はパラシュート降下により島に潜入する、軍用トラックも降下させる、そして、回収は戦艦ブルーアースが行う。ブルーアースは潜水、空母機能をもつ万能戦艦である。

 作戦実行は補充が来てから1週間後で、訓練は終わっていない。島への降下は問題なく終了した。基地への進行も順調である。おかしい偵察も何もないのである。しかし、基地へ行くしかない。

 俺は悪い予感を感じて帰りたくなる。基地から1キロほど離れた所でトラックから降りる。夜陰に乗じて基地に侵入するのである。

 門兵を始末し中に入るといきなり駆動音がして、ウォーカーに囲まれる、そして、軍用車が2台走って来て兵が飛び降りる。

 敵は襲撃を事前に察知していた。俺たちは銃を捨て、手を上げ。、兵が6人銃を構え近づいて来る。俺はアーサーに目で合図を送る。

 そして、空間から剣を取り出すと前に飛び出し、兵とすれ違いざま2人の首をはね、振り返り3人切り伏せる、もう1人はアーサーが始末する。

 さらに軍用車の運転手を始末し車を奪う、アーサーも車を奪ったようである。トニー、ビー、ロブ、ビル、ミックは爆弾をウォーカーの足にセットする。

 車に隊員を積み込む時になってウォーカーが動き出す。完全に油断していたのだろう、急いで車を発進させる。車は爆風に巻き込まれるが、なんとか脱出する。

 門にはウォーカーが4機倒れている。トニーが作戦が失敗したことを無線で報告し、救助の予定を繰り上げてもらう。

 だが、このまま逃げられるとは思えない。崖の入口にウォーカーが1機待ち構えている俺は運転を代わってもらい、空間から対戦車ロケット弾を取り出す。

 ウォーカーは機関砲を撃って来るが、まだ距離があり当たらない、さらに近づく車両に銃弾がかすめる、対戦車ロケット弾を撃つがかわされる。

 その隙に抜け道に走りこむ、ウォーカーが抜け道に入ったところで対戦車ロケット弾を再度撃つ狭い道の中では避けられない右足に当たり倒れる。

 俺は抜け道の出口でウォーカーの追撃に備える。戦闘機や攻撃ヘリコプターが来ないのは気になるが気にしてもしょうがない。

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