第341話 ベルント提督合流
ルーカス提督は、2隻の輸送艦を守るように艦隊を密集隊形にする。本拠地がぶつかってくる恐れはあるが、ムーラーは輸送船を狙ってくる。
艦隊の前には、ムーラーの群れが集まっており、レーダーの前方は塗りつぶされている。艦隊はSPA砲を交互に発射して、ムーラーの群れの中に道を作る。
艦砲とフレームシリーズで輸送艦をムーラーを近づけないように守る。ルーカス提督の艦隊はまっすぐ地球に向かっている。
ヘルヘイムの周りからは、ムーラーがいなくなる。14隻の宙域防衛艦は10隻がドックに入り、残りの4隻はヘルヘイムに係留する。
乗員は脱出艇に乗り込み、地球へ向かう、搭載機のフレームシリーズが守りにつく。脱出艇とフレームシリーズはそのまま大気圏に突入する。
そして浮島へ向かう。浮島は一時的に位相空間を解除して、乗員とフレームシリーズを受け入れる。
フレームシリーズは位相面を通過する機能がないための一時的な措置である。
ベルント提督は、艦隊についてきたムーラーが引き返していくことに気づく。彼は艦隊を反転させ、ムーラーを追撃する。
ムーラーの進むコースからムーラーの狙いが判る。月から脱出したルーカス提督の艦隊が狙われているのだ。
ベルント提督は、ルーカス提督の艦隊の進路に集まるムーラーを駆逐することにする。
艦隊を最大船速で進ませSPA砲を交互に撃ち進路を確保して進む。そして、ムーラーの群れに熱核弾頭ミサイルを撃ち込む。
ジェームス提督は、艦隊ににムーラーをひきつけて、進んでいる。前方に本拠地を認めるとSPA砲の発射準備を指示する。
前方からムーラーの群れが来るが熱核弾頭ミサイルを撃ち込み、穴だらけにする。数を減らしたムーラーにフレームシリーズが迫り、ビームバルカン砲で掃討していく。
SPA砲が発射されると本拠地はエネルギーに飲み込まれて消えていく。艦隊はそのまま直進して、ムーラーをひきつけていく。
ルーカス提督の艦隊は輸送艦を守り、ムーラーの群れの中を直進していく。そしてベルント提督の艦隊と合流する。ベルント提督がルーカス提督に言う。
「私たちが艦隊の守りにつきます。」「心強いです。お願いします。」
ルーカス提督の艦隊の周りにベルント提督の艦隊が守りに着く。