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第339話 ヘルヘイムからの脱出

 俺のワルカにもムーラーが集まってくる。ムーラーの集中しているところに俺は魔弾を圧縮して破裂させる。周囲のムーラーがはじけ飛ぶ。

 俺は収束砲で本拠地を遠距離から狙い本拠地と共にムーラーを消し去る。俺は多くのムーラーを消し去ったが全体ではわずかな数でしかない。

 状況は徐々に悪くなって来ている。フレームシリーズの中にムーラーに捕まり自爆する機体が出てくる。

 突然、宇宙空間の本拠地が巨大なエネルギーに飲み込まれて消滅する。それは1基だけではない。40基のムーラーの本拠地が消え去る。

 クリストフ提督、ベルント提督、ボニート提督、シモーネ提督の艦隊が到着したのである。4提督の艦隊は一斉にSPA砲を発射したのだ。

 応援の艦隊のフレームシリーズが戦闘に加わる。ムーラーとの戦いは、フレイムランドの軍が押し始める。


 ヘルヘイムは、今だムーラーの群れに囲まれているがムーラーに取りつかれていない。可動式ビームバルカン砲はムーラーを寄せ付けずにいる。

 SPA砲は、地球上の本拠地を狙撃するために使っているため、ムーラに使うことはできない。ヘルヘイムの60機のフレームシリーズがムーラーと戦い、群がるムーラーを排除しようとしている。

 カール司令官は、カミル副官に言う

 「脱出艇の用意をしておいてくれ。」「この状況では、乗員を脱出させるのは無理です。」

 「地上に向けてならできるだろう。」「分かりました。乗員に指示します。」

 「頼む。」

カール司令官は、ヘルヘイムが完全に囲まれる前に脱出することを選ぶ。すでに応援が駆け付けているが、ムーラーはヘルヘイムに集中しているのである。

 それは、機動要塞ヘルヘイムの人員が多いことが関係している。

 カール司令官は、ヘルヘイムの防御システムをオートに切り替える。SPA砲の射撃もプログラムに従い本拠地を狙撃するようにする。

 5隻の脱出艇が用意され全員が乗り込む。脱出艇はSPA砲の発射に合わせて、発進する。

 フレームシリーズが護衛に着く。脱出艇は大気圏に突入すると、浮島へ向かう。

 ヘルヘイムが無人になるとムーラーが離れていく。ムーラーは艦船に集まり始める。

 宙域防衛艦は、カール司令官の事前の命令のもと、本拠地へのSPA砲の狙撃をやめる。

 そして14隻が2隻づつペアになり、向かってくるムーラーに交互にSPA砲を放つ。そして、軌道上から離脱する。

 近衛艦隊のアデル艦長、アーシャ艦長、マリア艦長は、潮時と見定め、船を大気圏に突入させる。7提督も艦隊を軌道上から移動する。

 各提督は散開する。ムーラーを集めないためである。

 大気圏に突入したスクルド、スコーネ、グローサは上昇してくる本拠地をSPA砲で撃ちつぶしていく。

 今、地球にいる本拠地と戦っているのは、近衛艦隊と無人で動いているヘルヘイムだけである。

 ムーラーの本拠地は一度に出現したのか、幸いにも地中から出てくる本拠地がなくなる。ムーラーの主力はすでに宇宙に出てしまっている。

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