表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
336/346

第337話 ムーラー再活動

 ヴェルフの作戦決行から半月、6提督の艦隊と宙域防衛艦、ヘルヘイムは、ムーラーの本拠地を殲滅する。地中に隠れているはずのムーラーは、降り積もる火山灰の影響のあり発見できずにいる。

 浮島の司令部は6提督の艦隊を4艦隊を月基地に戻し、2艦隊を軌道上に残すことにする。ヘルヘイムは軌道上に残り、宙域防衛艦を運用することになる。4隻が軌道上で警戒して、残りの10隻はヘルヘイムのドックに入る。

 ヴェルフ提督の艦隊と近衛艦隊は、火山灰と氷の世界と化した地球上を索敵する。艦隊は、地面の盛り上がりを発見すると艦砲を撃ち込むが、これまですべて外れである。

 こうしている間にもムーラーは地中で活動して本拠地を作り上げているはずである。イェルン副官がヴェルフに言う

 「見つかりませんね。艦に地中を探るソナーのようなものがあればよいのですが。」「宇宙船だからね。ムーラーは地中深くに潜っているのかもしれないな。」

ヴェルフにもムーラーを見つけ出す良い案はない。

 ヴェルフの作戦が終了してから半年が経つ。ヴェルフ提督の艦隊と近衛艦隊は、一部の艦船を休ませながら索敵を続けている。

 幹部会では、索敵中止の案が出てきているが、俺の命令で索敵を続けている。軌道上では、ヘルヘイムと4隻の宙域防衛艦、2提督の艦隊が展開している。

 多くの者がムーラーは絶滅してしまったのではないかと思い始めているに違いない。

 そんな中、スクルドが地面が盛り上がってくるのを発見する。発見の報告は全軍に知らされる。

 スクルドが艦砲を盛り上がりに向けて撃つと地面が陥没して、ムーラーが這い出し本拠地が浮き上がってくる。

 スクルドから6機のフレームシリーズが発進して、ビームバルカン砲でムーラーを駆逐する。スクルドはSPA砲の発射準備に入る。

 本拠地発見の報告に月基地にいる4提督の艦隊は地球に向け発進する。ヘルヘイムのドックにいた10隻の宙域防衛艦も発進する。

 スクルドはSPA砲を発射して本拠地を消滅させる。本拠地が活動を始めたのは1基だけではない。各地で地面が盛り上がり始める。

 俺のワルカを輸送船に乗せ出撃の用意を始める。ドニィーシャとティグラトも近衛騎士団と共についてくる。

 ヴェルフは各艦に高度を取り、動いている地面の盛り上がりにSPA砲を撃ちおろすように指示する。

 彼はムーラーが這い出す前に本拠地をつぶすつもりである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ