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第333話 作戦の決行

 4班の作戦行動は3回繰り返される。作戦はすべて成功して犠牲者も出ていない。

 ヴェルフは、作戦行動の結果をまとめる。そして、幹部会が始まる。彼は、作戦の試験的結果を説明する。

 「本拠地が、飛行艇に集まるような結果は出ませんでした。」「飛行艇1隻に1隻の艦船の護衛で充分だと言えます。」

 「作戦行動をした地区のムーラーは、ほぼすべて殲滅できています。」「作戦を実行すれば、陸上のすべてのムーラーを駆逐できると確信します。」

 アマルが質問する。

 「この作戦で軍にリスクはないのですか。」「本拠地が予想外の動きをしたとき、裏目に出ます。」

 「どのようなな動きですか。」「本拠地が一斉に艦船に体当たりと始めたり、宇宙を目指した時です。」

 「そうなれば、今の本拠地の封じ込めは失敗しますね。」「その通りです。」

幹部たちが難しい顔をする。

 「リスクのない作戦はありません。作戦はリスク以上に効果があると思います。」

俺は言う。

 「ほかに質問はあるか。」

質問は出てこない。

 「多数決で決める。作戦に反対なものは挙手をしてくれ。」

ドニィーシャとサイーシャが挙手をする。

 賛成多数で、作戦は決行されることになる。

 作戦決行のため、6提督の艦隊が地球に降下する。飛行艇があっめられ、生ごみも集められるが足らないので備蓄の食料を使う。

 地球はすでに大気を噴火した火山の火山灰で覆われ気温が低下し始めている。作戦が実行されれば地球は氷の世界になり、何年、何十年も気温が上がらないだろう。

 そんな中、作戦が実行される。23班の実行部隊が作られ、ムーラーの駆逐が始まる。

 ムーラーのいない土地が広がって行く。繰り返し実行され9割の土地からムーラーはいなくなる。

 その頃、地球は氷と溶岩流の世界に代わっている。そして、ムーラーの本拠地が高度を上げ始める。

 軌道上から14隻の宙域防衛艦とヘルヘイムが本拠地をSPA砲で狙撃していくが間に合わない。

 浮島の司令部は作戦の中止を決定する。6提督に大気圏を離脱して、本拠地を地球から出さないように指令する。

 そんな中、ヴェルフは、自分の艦隊だけで作戦を継続する。もう少しでムーラーを地上から駆逐できるのである。

 近衛艦隊は本拠地の阻止のため大気圏を離脱する。俺は輸送船に自分のワルカを積み込み宇宙に出ようとすると近衛騎士団のワルカがついてくる。

 6提督の艦隊の艦船が大気圏離脱しながら、SPA砲で本拠地をつぶしていく。すでに軌道上に到達した本拠地がある。

 本拠地からムーラーが吐き出される。宙域防衛艦とヘルヘイムの搭載機が発進してムーラーを掃討しにかかる。

 フレームシリーズは、ライフルとビームバルカン砲を駆使してムーラーをたたいていく。俺と近衛騎士団を乗せた輸送船2隻も軌道上に出る。

 俺は、ワルカの盾から魔力弾を射出して、魔力をコントロールする。そして、魔力をワルカに上掛けして纏を使う。

 俺は、纏の時のスピードを生かして、軌道上に上がった本拠地に迫る。そして、魔力を乗せたライフルのエネルギー弾で本拠地を消していく。

 6提督の艦隊も軌道上に上がり再びムーラーを地球に封じ込めるのに成功する。地球にはSPA砲の雨が降り上昇する本拠地を消していく。

 ヴェルフは、残りの1割のムーラーを駆逐する。こうして、作戦は最後に波乱が起きたが、成功して終わる。

 ムーラーが激減したので本拠地の生まれる速度はかなり遅くなるはずである。今、地球上で活動している本拠地は数を減らしつつある。

 俺と近衛騎士団、近衛艦隊は、浮島に戻る。浮島の司令部は、ヴェルフ提督の艦隊に地中にいる本拠地の捜索を指示する。

 ヴェルフの作戦は、地中のムーラーには効果がないのだ。6提督の艦隊と宙域防衛艦、ヘルヘイムは引き続き、軌道上から本拠地の狙撃を行っている。

 地球にいるムーラーの本拠地は200基まで減っている。新しいムーラーの本拠地が出現していないのだ。

 ヴェルフ提督の艦隊は、捜索をするが火山灰が降り積もり、地中の本拠地の形跡を覆い隠してしまっている。

 それでも地中の本拠地を探さなくてはならない。本拠地が動き出すと再びムーラーがまき散らされるのだ。

 司令部は、近衛艦隊にも地中にいる本拠地の捜索を指示する。本拠地が数を減らしている、今、地中の本拠地の発見は重要なのである。

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