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第33話 第218歩兵部隊

 俺は第218歩兵部隊と行動を共にする機会を得る。作戦はS24と言うシャドウズの基地のある島でのゲリラ戦である。

 はっきり言って、部隊を危険にさらすだけで何の戦略的意味もない。俺は、アーシャ少尉に同行を申し出る。彼女は申し出をはねのける。

 「死にたいのならよそで死んでください。」

これは上に睨まれてもしょうがない態度である。

 「上官の命令だ、それに私は生きて帰るよ。」

俺は命令して承諾させる。

 島への上陸は夜間、地元の漁師の船に偽装した舟から海に入り上陸する寸法である。装備を背負って泳ぐのである重労働だ。

 舟の中で俺は紹介される、アーシャ少尉は

 「今回、准将殿が同行する、暇な奴は、泳ぎ方と歩き方を教えるように」「そんな暇な奴いませんよアーサー隊長。」「どうせ陸まで持ちませんよ。」

部下の教育も行き届いているようだ、掃きだめだなと判断する。俺はアーシャ少尉に質問する

 「なんでアーサーなんだ。」「そう呼ばせている。」

 「アーシャと言う名前が気に入らなのか?」「お前に関係ない。」

 俺はアーシャ少尉をアーサーと呼ぶことにする。そうしているうちにポイントに着き、海に入る。

 岸には俺が一番に着いた。岩陰で装備を整えると皆、岸にたどり着く。アーサーは既に装備を整えている俺を見て顔をしかめる。

 「上官様は、泳ぎだけは得意のようだぞ。」

アーサーの部下が忌々し気に言う。

 今回の目標は海岸近くに建設されている哨戒機用の空港である。

 上陸してからの行動は早い。部隊は夜陰にまぎれ基地にたどり着くと、門兵4人を音もなく殺し、6人は分散する。

 俺はアーサーについて行く。彼女は管制室を1人で兵を皆殺しにして占拠する、そして、時限爆弾をセットする。

 他の5人も起きている兵を全員始末したようだ、最後に宿舎を襲う、第218歩兵部隊はナイフだけで銃は使わなかった。

 そして、岸に戻り装備を片付け海に入り舟に戻る、恐ろしい手際の良さである。空港では時限爆弾が爆発し、燃料庫にも引火したのだろう盛大な火柱が上がっている。

 アーサーは俺に言う

 「あんた普通の士官じゃないね。」「普通の意味は分からないが君たち位の事はできるよ。」

 「何言っている、あんた、ついてきただけだろ。」「今日は見学だからな。」

俺は部下たちを見ながら言う

 「イースト・ウルフ准将だ。」「じゃあルーだ。」

アーサーの部下は、いきなりあだ名をつける。

 アーサーが俺に部下を紹介する右からトニー、ビー、ロブ、ビル、ミックだ。

 俺は、第218歩兵部隊の運用についてレポートをまとめ司令部に提出した。

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