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第315話 ヴェルフとの再会

 俺とヴェルフは、後部デッキ近くのミーティングルームで話をする。俺はヴェルフに言う。

 「シャドーズのおかげで、速やかにムーラーを殲滅できました。」「確かにそうですが、我々は被害を防ぐことはできなかった。」

 「それはシャドーズには非はありません。」「なら、あなた方が悪いのですか。」

 「我々が、宇宙で本拠地を止められなかったのです。」「あなた方に責任があると・・・」

 「判断は控えます。我々はムーラーに宇宙で負けたのです。」「地球上の文明は壊滅状態です。」

 「地球の再生が必要です。」「今の文明を切り捨てるのですか。」

 「失ったものは戻りません。」「ほむら陛下と私では考えが違うようです。」

 「協力はできませんか。」「我々は、生存者を探しに行きます。」

ヴェルフは去って行く。

 シャドーズは生存者救援のため去って行く。俺たちは一旦、浮島に向かう。

 俺たちが浮島に戻ると司令部は、宇宙に残っている戦力を月基地に集まるように指示を出している。

 幹部会は混乱している。各支部との連絡はとれない状況が続いている。国連と各国とも連絡はとれていない。

 避難民は本拠地衝突前に回収した20万人だけである。俺は調査団を送るように指示する。

 輸送船6隻に調査団が乗り込み、各地の支部を調査に出る。ユーラシア大陸の支部は、ほとんどが跡かたなく吹き飛んでいる。

 そして、生存者は発見できない。アフリカ大陸の赤道付近まで街は瓦礫となっており、生存者はいない。

 南アフリカの支部は津波に飲まれている。津波は巨大であったらしく数百キロ内陸まで及んでいる。

 ここまで支部の形跡すら発見できないでいる。北アメリカ大陸の北部は、森林が無くなり、街は、消えている。

 ここでも支部は発見できず、調査団に絶望感が広がる。そして、ダラスで倒壊した支部の中から5人の生存者を救出する。

 生存者発見の報告が司令部になされる。司令部から生存者を探しているシャドーズに情報が流される。

 まだ、生存者を発見していないヴェルフは、ダラスへと向かう。


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