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第31話 模擬戦

 ホワイトフラウの模擬戦が行われることになった。模擬戦モードになるとモニターに模擬戦と表示され、火器類は表示ランプが赤から青に変わる。

 シール1のイザベラとシール2のローガンが発進する。

 「シール1、進路クリヤー発進どうぞ。」「了解。」

 「シール2、進路クリヤー発進どうぞ。」「了解。」

 2機は模擬戦エリア内に散る、模擬戦が始まるとイザベラはローガンに向かっていく直進するのではなく小惑星を盾にすれすれに飛ぶ、射程に入るとローガンがイザベラの動きを予測しライフルで射撃する。

 イザベラは巧みにかわす。そして、ローガンをロックオンするがローガンも盾を斜めに構えて着弾の衝撃を小さくする。破損の判定は軽微だ。

 さらにイザベラはすれ違いざま機体回転させライフルを打ちまくる。ローガンは被弾の判定を受け推進ノズルのいくつかが使用不可になる。

 ローガンは小惑星を盾にイザベラの攻撃をかわすがジリ貧だった。模擬戦は5戦行われイザベラが4勝、ローガンが1勝であった。

 イザベラの戦闘技術は卓越していた、イザベラは俺との模擬戦を希望した。もう、必要なデータは取れたが1戦だけ模擬戦をすることにする。イザベラは俺にかけを持ちかける。

 「私が勝ったら1回デートしてね。」「わかった。」

俺は断る理由はないのでかけにのる。スター1の俺とシール1のイザベラが発進し、俺は小惑星の近くに陣取る。

 模擬戦が始まる、まだ射程外だが小惑星をかすめるように狙いをつけ、予測射撃をする、当たったが損傷判定は軽微だった。

 イザベラが射程に入るもう1発当てるが盾に防がれる、俺は小惑星を盾に移動する、そして、イザベラの後ろを取るが、回転してかわしライフルを打ち返してくる。

 俺は機体を右へ急加速しイザベラとのすれ違いざまにライフルを打ちまくる。イザベラもライフルを打ちまくる。

 俺の機体は大破の判定を受ける。イザベラは爆散の判定であった。紙一重で俺の勝ちとなりデートはなくなった。

 これでテストが終わり撤収の用意をしているとフレイムランドからスクルドに連絡が入る。

 「月の裏側の門が完成した、門まで向かわれたい。」「了解。」

管制官が対応する。異世界の門の構造物は俺がいなくても建造できるが起動は俺がしなくてはならない。

 スクルドで向かい月の裏側の異世界の門へと着く。既に門の他、船のドックが完成している。しかし、まだパワードスーツで資材を運んで建設作業は続いているのでまだ大きくなりそうだ。

 実際、ここは艦隊の拠点になる予定である。俺は、スノウビューティーに乗り込む。

 「スター1から管制、今から門の起動へ向かう。」「了解、進路クリア発進どうぞ。」「了解。」

スノウビューティーで門の前に行く。後ろにはスクルドの3倍くらいの大きさの戦闘艦が1隻控えている。そして強行偵察艦が1隻、門が開くのを待っている。周囲にはシルフが40機ほど飛んでいる。

 俺はスノウビューティーの右手を門に付ける。そして、フレイムランドで開いた惑星の軌道上をイメージする。異世界の門が開くと門の中には青い星が見える。

 強行偵察艦が門の中に突入する、そして、強行偵察艦は惑星上で情報収集しているシルフと交信する。管制官から通信が入る。

 「スター1、成功です。」「スター1了解。」

俺はほっとする。これでこの2年間進めてきた異世界の星を領土にする計画を完遂したのである。

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