第308話 オーバン提督の艦隊の壊滅
オーバン提督の艦隊は、ムーラーの群れを抜け出せずにいる。艦隊は艦砲を斜め前方に撃ち、ムーラーの群れを薄くしながら、ムーラーの本拠地の襲撃に備える。
スクルド級3隻、ベネディット級4隻が交互にSPA砲を撃ち、ムーラーの群れを消し去り、道を作って行く。レーダーは、ほとんどムーラーの群れに塗りつぶされている。
そのレーダーのムーラーの群れの薄くなったところを巨大な物体が映る。艦隊は急加速して、本拠地を避けようとするがベネディット級1隻に衝突する。
ベネディット級は粉々になり沈む。残りの艦が熱核弾頭ミサイルを撃ち込む。ムーラーの本拠地は燃え上がる。
艦隊は熱探知により、本拠地の動きを追うが、本拠地はそのまま離れていく。
オーバン提督は嫌な予感を感じる。彼は艦隊を散開する指示を出す。
そこへ下方から本拠地が艦隊に突っ込んでくる。スクルド級2隻とベネディット級2隻が破壊され沈む。オーバン提督の乗艦も含まれている。
指揮官を失ったスクルド級1隻とベネディット級1隻はオーバン提督戦死と艦隊の壊滅を報告する
そして、84機のフレームシリーズに守られムーラーの群れの中を進む。2隻は3門のSPA砲を交互に撃ち、ムーラーの群れの中に道を作り前進する。
そして、SPA砲は巨大なものに当たり、それを燃え上がらせる。2隻の艦長たちは、センサー付きミサイルを発射する。ミサイルは、本拠地の姿をとらえる。
2隻は熱核弾頭ミサイルを撃ち込み、本拠地に近づき、SPA砲を撃ち込む。ムーラーの本拠地は、エネルギーの本流に飲み込まれ消え去る。
32基目の本拠地の壊滅が報告される。
2隻は、しばらくすると突然、ムーラーの群れを抜け出る。そして、通信でルーカス提督の艦隊が近くまで来ていることを知る。
2隻は、ルーカス提督の艦隊に合流し、2隻を追ってきたムーラーの群れは艦隊のSPA砲によって消え去る。
84機のフレームシリーズは、ルーカス提督の艦隊により補給を受ける。
ルーカス提督は、ムーラーの群れに近づくことなく、遠距離からSPA砲を交互に撃ち込んで、群れを削って行く。
彼は、オーバン提督の艦隊が本拠地の攻撃に壊滅していることからムーラーの群れに近づくことは危険だと判断している。
それに時間がたてば、ベネディット、ホワイトアース、ゲリエール、ケベック、ゼラス、レパルスが合流することになる。
ムーラーの群れは艦隊に近づこうをするが168機のフレームシリーズが、ビームバルカン砲でムーラーを掃討していく。
しばらくするとムーラーの群れは、後退を始める。群れの進行方向は地球である。ルーカス提督は、艦隊を前進させ距離を一定に保つ。
ボニート提督の艦隊とシモーネ提督の艦隊は、後退を続けている。交互にSPA砲ををムーラーの群れに撃ち込んで数を減らしているがムーラーの群れの進行は止まらない。
ムーラーの群れは徐々に地球に近づいている。両提督は、群れの進行を止めたいが、ムーラーの群れの大きさすらつかめていない。
ムーラーの群れが艦隊をすり抜け、地球に近づいている可能性もある。
浮島の司令部は小惑星帯の手前で索敵をしているジェームス提督、クリストフ提督、ベルント提督の3艦隊に地球に向かうように指示を出す。