第297話 ベルント提督の艦隊
浮島の司令部では、ムーラーの本拠地を10基壊滅の報告を受ける。そして、ダンケルクとアルデバランが沈み、ヘルヘイムがムーラーの群れに囲まれている状況報告を受ける。
ダンケルク、グラスゴー、セラピス、アルデバラン、ヴァリアント、ヘクターの6隻が沈んでいる。ムーラーは、すでに木星宙域を抜けているはずだが、ルーカス提督の艦隊とベルント提督提督の艦隊は、まだ接敵していない。
宙域防衛艦も10隻が接敵していない。ムーラーは戦力を集中して、フレイムランドの船を各個撃破している形になっている。
ベネディット、ホワイトアースは、ゲリエール、ケベックと合流を図る。2隻はムーラーの群れの中を進んでいく。
16機のフレームシリーズは消耗してきたので帰艦を指示する。強化ユニットを装備したクリス8機を発進させ、船の守りにつかせる。
4隻の艦長は申し合わせて、合流地点を定める。4隻はムーラーを撃ち消しながら進み、合流する。
これで船を守る搭載機は倍になる。SPA砲も8門になる。4隻は接近して一塊となってムーラーの群れの中を進んでいく。ムーラは無数にいるが、本拠地は見つからない。
ベルント提督の艦隊は、小惑星帯の手前に展開している。艦隊の左翼のエレクがムーラーと接敵したと報告がある。
ベルント提督は中央のフレームシリーズを応援に出そうとする。その時、右翼のワルカがムーラーと接敵する。次々に接敵報告が来る。
ムーラーの群れは前方から艦隊を包みこむように向かってきている。ベルント提督は艦隊に密集隊形を命じる。
このままでは各個に撃破されてしまうだろう。船をフレームシリーズに守らせ、熱核弾頭ミサイルを発射する。
すると前方に燃え上がる物体を見つける。センサー付きミサイルを4発、前方に撃ち込む。ミサイルはムーラーにつぶされていくが、つぶされる前に本拠地をとらえる。
ベルント提督は、前進を指示して、ベネディット級2隻にSPA砲の発射準備を指示する。発射準備完了の報告と同時に発射を指示する。
4門のSPA砲は本拠地を消し去り、ムーラーの群れを抜ける穴を作る。ベルント提督の艦隊は穴を抜けてムーラーの群れから離れる。
提督は方向転換してムーラーの群れを追うことする。浮島の司令部に11基目のムーラーの本拠地の壊滅の報告が届く。
しかし、戦いの最前線が木星から小惑星帯の手前に移動したことになる。ジェームス提督とクリストフ提督は合流し、ムーラーの群れに向かうことにする。
木星宙域に入っているルーカス提督は、ヘルヘイムへ向かう。オーバン提督、ボニート提督、シモーネ提督の艦隊は月から地球に向かっている。