第295話 アルデバラン、本拠地をつぶす
ゲリエール、ケベックはムーラーの群れの中を進んでいる。16機のフレームシリーズが船を守っているが消耗してきている。
強化ユニットを装備したクリス8機を発進させ、16機のフレームシリーズを帰艦させる。ケベックが右舷SPA砲を撃った時、何かをかすめ爆発する。アルノー艦長とエクムント艦長は、本拠地があると考える。
ゲリエール、ケベックはセンサー付きミサイルを4発撃ち込む。ミサイルは、ムーラーの本拠地をとらえる。
ケベックは、左舷SPA砲の射線を調整して撃つ。エネルギーの本流はムーラーを消し去るとともにムーラーの本拠地を焼き尽くす。エクムント艦長は9基目の本拠地の壊滅を報告する。
ゲリエール、ケベックはいまだにムーラーの群れの中にいる。
カール司令官は、9基目のムーラーの本拠地の破壊の報告を聞いている。彼は破壊された本拠地に比べてムーラの数が多すぎると感じている。
すでに、グラスゴー、セラピス、ヴァリアント、ヘクター、ダンケルクが沈み、アルデバランは損傷が激しい。
アルデバランは前線基地でクリスを搭載して木星宙域を目指している。小惑星帯を出たところで索敵中のクリスが高速で動くものをレーダーにとらえる。
クリスは僚機と合流して動くものを追跡しムーラーと確認する。ヨルダン艦長は、クリス6機を応援に向かわせる。
アルデバランはムーラーとの接敵報告をする。
ヨルダン艦長はアルフレート副長に
「我々はムーラーに好かれているらしい。」「こんなところまで出てきているとは、木星の守りを抜かれていますね。」「そのようだ。」
ヨルダン艦長は事態が悪い方に進んでいるのを感じる。6機のクリスは、2機と合流して、ムーラーを掃討する。
ヨルダン艦長は、右舷SPA砲の発射準備を始める。アルデバランはムーラーの群れの一番濃い所に艦首を向ける
「バレル内、正常に圧力上昇中」「圧力規定値に到達」「撃て」
艦首からエネルギーの本流が吐き出され、ムーラーを消し去る。エネルギーは何かに当たり爆発を起こす。
ヨルダン艦長は、本拠地と考え前進するとともに左舷SPA砲の準備を指示する。8機のクリスが船の守りにつく
「バレル内、正常に圧力上昇中」「圧力規定値に到達」「撃て」
艦首からエネルギーの本流が吐き出されムーラの本拠地を焼き尽くす。
アルデバランの前方には無数のムーラーがいる。ヨルダン艦長はムーラーの群れを抜けようとするが守りのクリスをつぶされ戦力を削られていく。
そして、アルデバランはムーラーの群れの中で自爆する。
カール司令官は、10基目のムーラーの本拠地の破壊の報告を受ける。
しかし、撃破場所ははるか後方である。
彼は、すでにムーラーが木星宙域を抜けていることを知る。
この報告を受けて浮島の司令部は、ジェームス提督の艦隊とクリストフ提督の艦隊を小惑星帯の手前配置して。
オーバン提督、ボニート提督、シモーネ提督の3艦隊を月に配置する。