第290話 ゼラス、レパレスの戦い
カール司令官は、5基のムーラーの本拠地を破壊しているが、グラスゴー、セラピス、ヴァリアント、ヘクターが沈んでいる状況をかなり危険視している。なにより、ここまで犠牲を出しながら何も情報を得られない。
前線基地から、10隻の宙域防衛艦が合流する。カール司令官は、2隻のペアにして索敵に向かわせる。
ゼラスとレパレスはカール司令官の指示でペアを組んで行動している。2隻は、センサーに反応のあったところに向かっている。
索敵に出ていたエレク・キャット3がムーラーに接敵する。僚機のキャット4、マウス3、マウス4が合流する。ムーラーは4機のエレクを取り囲もうとする。
キャット3、キャット4、マウス3、マウス4はビームバルカン砲でムーラーを掃討して近づけないようにする。ゼラス、レパレスの2隻から12機のフレームシリーズが向かう。
ゼラスのエーゴン艦長はSPA砲の発射準備を指示する。12機のフレームシリーズはムーラーに囲まれたキャット3、キャット4、マウス3、マウス4を救出する。
16機になったフレームシリーズは船に近づくムーラーを掃討していく。
ゼラスの艦首からエネルギーの本流が吐き出される。エネルギーは前方のムーラーを消し去る。ゼラス、レパレスは前進する。
レパレスのカーヤ艦長は引き続きSPA砲の発射準備を指示する。2隻は熱核弾頭ミサイルを前方に撃ち込み道を作って行く。
後方はすでにムーラの群れに覆われている。レパレスの艦首からエネルギーの本流が吐き出され、前方のムーラーを消し去る。
先行しているワルカ・マウス1がレーダーに大きな影を捉える。ゼラス、レパレスの2隻はセンサー付きミサイルを4発撃ち込む。
ミサイルはムーラーにつぶされるが、1発がつぶされる前にムーラーの本拠地をとらえる。
ゼラスはバレルの冷却が終わったSPA砲の発射準備に入り、射線を調整し、本拠地に向けてSPA砲を発射する。
艦首からエネルギーの本流が吐き出され、前方のムーラーを焼き去るとともに本拠地を焼く。
ゼラスのエーゴン艦長はレパレスのカーヤ艦長に通信する。
「とどめをお願いします。」「分かりました。」
レパレスはSPA砲の発射準備を始める。そして、SPA砲を発射する。エネルギーの本流が吐き出され、ムーラーの本拠地を焼き尽くす。
カーヤ艦長は、6基目の本拠地の顔滅を報告する。2隻は強化ユニットを装備したクリス8機を発進させる。そして、16機のフレームシリーズを補給に呼び戻す。
ゼラス、レパレスの2隻はムーラーの群れの中に孤立している。