第285話 100万人の募集
浮島の司令部は、グラスゴー、セラピスに続いてヴァリアントまで沈んだことを重く受け止めている。この情報は各国にも知らされている。
ムーラーに対する危機感のためか100万人の希望移住者には希望者が殺到している。
国連は希望者の中から抽選で選ぶことにする。100万人の移住者は、浮島の移民受け入れ施設に入り、フレイムランドのことを学ぶ。
これまでは1か月をかけていたが2週間で終わらせる。短い期間で終わらせて次の移住者を受け入れなければならない。
そして、ゲートタウン、カンペール、カスパル、カルピ、ウーディネ、グリル、トラーニ、ロヴィーゴの各都市に送られる。
各都市では国土管理局の支部が住居と仕事のサポートをする。ペスカーラはまだ都市機能が働いていないため移民は見送られる。
フレイムランドは再び国連に連絡する。
「100万人の移住希望者を募ります。」「木星の戦闘がうまくいっていないのですか。」
「その通りです。すでに3隻の宙域防衛艦を失っています。」「ムーラーの規模が大きいのですね。」
「まだ把握できていません。」「分かりました。100万人募集しましょう。」
「お願いします。」「あとどのくらい募集できますか。」
「2週間ごとに募集する予定です。あと2回はできるかと思います。」
フレイムランドのキャパシティーを超える数だが幹部会はできるだけ移民を受け入れたいと考えている。