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第284話 ヴァリアント沈む

 ヴァリアントは反応のあったセンサーに向かって進んでいる。索敵のエレク・シーク1、シーク2を2機発進させている。

 シーク1がレーダーに動く物体を発見する。シーク1からの報告にアンスガー艦長は、フレームシリーズ6機を発進させる。

 シーク1は慎重に近づく、すでにグラスゴーとセラピスが沈んだとの報告を受けているからだ。シーク1はシーク2と合流して2機で近づく、目視でムーラーを視認するとムーラーから離れる。

 ムーラーはシーク1、シーク2を追い取り囲もうとする。シーク1、シーク2はビームバルカン砲でムーラーを掃討しながら逃げる。

 6機のフレームシリーズがシーク1、シーク2に合流する。アンスガー艦長はフレームシリーズを追うムーラーに熱核弾頭ミサイル発射を命じる。

 彼はさらにSPA砲の発射準備を指示する。ヴァリアントのレーダーにはヴァリアントを取り囲むようにムーラーが迫ってきていることを示している。

 アンスガー艦長は、ムーラーが一番集中しているところを狙ってSPA砲を発射する。エネルギーの本流が前方のムーラーを消し去る。

 彼はヴァリアントを前進させる。船にフレームシリーズが戻ってきて船の守りに着く。

 強化ユニットを装備したクリス4機も発進する。クリスは熱核弾頭ミサイルを発射してヴァリアントの進路を確保する。

 アンスガー艦長は、バレルの冷却を急がせる。ムーラーは全方位から襲ってくるがフレームシリーズが掃討している。アンスガー艦長は全砲門を展開させ砲撃をさせる。

 彼は副長に聞く。

 「この先にムーラーの本拠地はあると思うか。」「ムーラーの数からどこかにいるはずです。」

 「艦長、バレルの冷却終了しました。」「直ちにSPA砲の発射準備に入る。」

 「了解」「バレル内電子、圧力上昇中」

 「圧力規定値に到達」「目標前方のムーラー、撃て。」

艦首からエネルギーの激流が吐き出され、ムーラーを消し去って行く。

 アンスガー艦長は、センサー付きミサイルを4発発射する。3発はムーラーにつぶされるが、1発が巨大な影を捉える。

 ヴァリアントは巨大な影に向かって前進する。アンスガー艦長は、バレルの冷却を急がせるとともに乗員に白兵戦の用意を指示する。

 フレームシリーズはムーラーの数に押され始めている。艦長は熱核弾頭ミサイルを残らず発射する。

 前方のムーラーの群れに穴が開く。それはわずかな時間稼ぎにしかならない。

 フレームシリーズの中にムーラーに捕まり自爆するものが出てくる。

 ヴァリアントにムーラーが取りつく。

 「艦長、バレルの冷却終了」「SPA砲の発射準備」

 「バレル内電子、圧力上昇中」「圧力規定値に到達」

 「目標、ムーラーの本拠地、撃て」

艦首からエネルギーの本流は吐き出され、ムーラーの本拠地を焼き尽くす。ヴァリアントは、本拠地壊滅の報告をする。

 しかし、ヴァリアントにムーラーの群れを抜け出す力は残されていない。すでに船体には無数のムーラーが群がっている。

 ヴァリアントはムーラーの群れの中に消えていく。

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