第281話 グラスゴーの最期
グラスゴーは、前方のムーラーの群れに向かう。エアハルト艦長はSPA砲の発射準備を指示する。
「バレル内電子、正常に加圧中」「バレル内圧力規定値に到達、撃てます」「撃て」
クラスゴーの艦首からエネルギーの激流が吐き出されムーラーを消し去る。
群れの開いた穴にグラスゴーは前進する。SPA砲はバレルの冷却が終わらないと撃つことが出来ない。
フレームシリーズがムーラーをグラスゴーに近づけないように奮戦する。
エアハルト艦長は指揮する。
「全艦砲展開、撃ちまくれ」「前方のムーラーに熱核弾頭ミサイル発射」
前方のムーラーが焼かれ群れが薄くなる。そこへグラスゴーが突っ込んで行く。
フレームシリーズはビームバルカン砲で近づくムーラーの群れを削っていく。
エアハルト艦長は尋ねる。
「バレルの冷却はまだか」「まだ終了しません」
「乗員に白兵戦の用意」「了解」
グラスゴーにムーラーが取りつくのは時間の問題である。
「バレルの冷却終了」「SPA砲の発射準備」
「バレル内電子、正常に加圧中」「バレル内圧力規定値に到達、撃てます」
「撃て」
艦首からエネルギの本流が吐き出され、前方のムーラーを消し去る。
「バレルの冷却急げ」「了解」
しかし、後方からムーラーの群れが迫ってきている。
今は、最大船速で前進しているが前方からもムーラーは迫ってきている。バレルの冷却が追い付いていない。
グラスゴーは熱核弾頭ミサイルを前方に撃ち込むが、だんだん追い込まれていく。フレームシリーズの中にムーラーに捕まり自爆するものが出てくる。
グラスゴーの装甲にとうとうムーラーが取りつく。ムーラーは装甲を破壊して船の中に入り込む。
乗員はムーラーを自動小銃で撃つが効果は薄い。ムーラーに捕まり食われるものが出てくる。
騎士が刀でムーラーを切り裂いていくが侵入するムーラーの数が多すぎる。
ムーラは艦橋にも侵入してくる。エアハルト艦長はグラスゴーの自爆スイッチを入れる。
グラスゴーはムーラーの群れの中へ消えるとき自爆する。