第276話 学園観光都市ペスカーラ
2年が経ち、ロヴィーゴの人口は30万人を超え都市機能が徐々に動き始める。トラーニのアイロス支局長は、ロヴィーゴの都市開発が軌道に乗ったため、トラーニの東方70キロにある湖に都市を作る計画を始める。
そこは標高があり、四季を通して過ごすのにはちょうど良いところにある。アイロス支局長はこの都市を観光都市と学園都市として計画する。第2のカスパルを作ろうとしている。
湖を調査し遊泳等に向いた水質なのか調べ、水中の生物についても調査する。さらに街づくりを地球にある観光都市を参考に計画していく。
湖から離れた地域に学園都市を造る計画で魔術学校と総合大学を作る計画である。
さらに1年の調査で湖は遊泳可能で、生物も主に硬骨魚が生息し、人間に危害を加えるものはいないとわかる。
アイロス支局長は湖畔をリゾート地として開発し街並みも屋根と壁の色を統一したものにする。それは学園都市部の居住地にも適応される。
魔術学校と総合大学の建設工事も始まる。教師は、カスパルから主に募集される。カスパルは学園都市のため、学校を卒業後も研究を続けている者が多いのである。
この学園観光都市はペスカーラと名付けれ、湖はペスカーラ湖と呼ばれることになる。