第275話 希望移民者の増員
フレイムランドの幹部会で国土管理局のヨーゼフ局長が発言を求める。
幹部会では、ヨーゼフ局長を召喚して意見を聞くことにする。ヨーゼフ局長は幹部会で言う。
今の人口の増加スピードでは、近いうちに都市の開発は破綻します。」
アサドがヨーゼフ局長に聞く。
年間4万人の移民を受け入れています。それに人口も増加しているはずです。」「それでは人材が足りないのです。このままでは、各都市の機能に問題が起こります。」
分かりました。移民を増やすことにしましょう。」「急には、移民を増やす訳にはいかないだろう。」
アピルが意見する。アマルが言う。
1回の移民を倍の4万人にして年間8万人受け入れることにして交渉してみてはどうですか。」
反対の意見は出ず、アマルが交渉することになる。
フレイムランドからアマルが国連に依頼する
「希望移住者ですが4万人単位で受け入れたいのですが。」「今、6か月に1回2万人の移住者を送っていますが不足ですか。」
「はい、都市の開発が進んでいます。人はいくらでも欲しい状態です。」「しかし、国によっては人口が減り、国家の運営に支障をきたしているところもあります。」
「人口が多い国を選んで移民を促してはどうでしょうか。」「いろいろ問題があります。本当にムーラーは関係ないのですね。」
「今のところムーラーの襲来はありません。」「しかし、前回は地球にかなり接近されましたね。」
「そうです。今は木星に機動要塞を派遣しています。」「機動要塞ですか。それで防げるのですか。」
「分かりません。もし木星を抜かれれば地球に到達する恐れが高まります。」「その時どのくらい避難民を受け入れてくれるのですか。」
「100万人です。」「世界の人口に比べたらわずかですね。」
「そうです。今のうちに移住を進めることも必要です。」「分かりました。移民を進めましょう。」
フレイムランドには年間8万人の希望移住者が来ることになる。
しかし、地球の年間の人口増加に比べればわずかな数である。