第260話 人員不足の問題
機動要塞ヘルヘイムと宙域防衛艦が建造され運用開始がせまる中でも移民は続けられている。
浮島の移民受け入れ施設は完成し100万人を受け入れられるようになる。移民希望者は広報の効果のためか毎回2万人をキープしている。
トラーニの人口は40万人に達し、都市機能が十分に機能し始める。
トラーニのアイロス支局長は、西方50キロにある海と東方70キロにある湖に都市を作る計画を推進する用意を始める。彼はまず海に面した都市を作るつもりである。
国土管理局はこのところ移民をトラーニに集中させてきた。このため、そのほかの都市で人材不足が深刻化してきている。
ゲートタウン、カンペール、カスパル、カルピ、ウーディネ、グリルも開発が進んでいるのだ。このため国土管理局はトラーニの移民を1万人に減らし、残った1万人を6都市に割り振ることにする。
軍は第2軍学校の設立で人員を増やすことに成功しているが人材不足は慢性化している。
人員増加分がすべてベルント提督の艦隊の創設と機動要塞と6隻の宙域防衛艦の運用のために取られてしまっているのだ。
これは、経験の浅い軍人の増加も意味している。特にベルント提督の艦隊、機動要塞とその6隻の宙域防衛艦の人員は経験のない者が多く質が問題になっている。
フレイムランドでは常に人員不足の問題がついて回っている。