第256話 ある神族の会話
神族の世界のある場所で2人の上位神族が話をしている。
「まだあの世界にかかわるつもりか。」「何を言う。我々のメンツを汚されたのだぞ。」
「あそこはいずれ滅ぶ所だ。」「あれが襲うからか。」
「そうだ、もう相手にする必要はない。」「シバとエヌルタを殺されたのだぞ。」
「奴らの自業自得だ。」「俺は割り切れん、カーリーお前のようには考えられん。」
「ヴァルナ、落ち着いて考えるんだ。」
カーリーと呼ばれた神族はヴァルナを落ち着かせようとする。ヴァルナは、シバとエヌルタの死を受け入れられない。
彼はカーリーに言う。
「もう消える所だからか。」「そうだ、今さら戦ってどうする。」
「フレイムランドの王を殺す。」「ヴァルナ、奴はエヌルタと戦って勝っている。」
「それがどうした。俺が負けるというのか。」「そうはいっていない。危険を冒す必要はない。」
ヴァルナは戦うことを心に決める。フレイムランドの王を殺してシバとエヌルタの汚名をそそぐのだ。
しかし、ほとんどの神族たちが地球から関心を失っている。上位の神族の協力は得られない。
ヴァルナは中位の神族を招集して軍を結成する。
それでも神族は関心を示さない。すでに戦ったところで勝敗に関係なく地球の未来は決まっている。
もうすぐあれが地球を食らいつくすからだ。今更、あそこで何をしても遅いのである。