第255話 機動要塞ヘルヘイム
機動要塞はヘルヘイムと名付けられる。全長1000メートル、幅400メートル、高さ200メートルの巨体である。
装甲は外部装甲と内部装甲に分かれており装甲の間にはビーム兵器が装備されムーラーの侵入に備えている。
ヘルヘイムの下部には、宙域防衛艦のドックが10基ある。
内部のメイン通路は大きく作られ、フレームシリーズが行動できるようになっている。要塞内での戦闘も想定されて造られている。
フレームシリーズのデッキは1層目にあり、大破したフレームシリーズの修理もできるように広く、装備も揃っている。
上部は出撃用の甲板になっており、20機の昇降エレベーターが備えられている。
2層目は艦橋とブリーフィングルーム、士官の居室がある。3層目は居住区画になっている。
ヘルヘイムの司令官は司令部からカール・プロイセが選ばれる。彼は、まだヘルヘイムが完成していないが、先に完成している艦橋にいる。
艦橋にはクルーがすでに入っており、シミュレーションを繰り返している。
ヘルヘイムは、複数のエンジンを連動させながら動かすので制御が難しい。さらに巨体であることが、さらに制御の難度を上げている。
カール司令官はシミュレーションの段階でヘルヘイムの運用の難しさを感じている。