第242話 トラーニ
ランド2には2つの大陸がある。イースト大陸にはゲートタウンをはじめいくつかの都市が作られ開発が進んでいる。そして、カルピ海の東側にあるウエスト大陸は計画があるもののまだ開発に着手されていない、未開の大陸である。
この大陸の開発の足掛かりになる町の開発に国土管理局カスパル支局から開発責任者が抜擢される。カスパルの開発が一番効率よく開発を進めているため、カスパル支局から選ばれたのである。
彼は錬成魔術を使う者をスカウトしてメンバーに加える。イースト大陸の港湾都市カルピを足場としているため最初に空港を作り上げると、次に都市を作る班と農地を作る班に分ける。
都市は1階に流通機能、2階に都市のコントロール機能、3階と4階は居住スペースを持つ多層都市を作り始めるそして空港と都市の間に開拓者の住居を作る。
農地は完成した区域から作業員の募集をかけ、農産畜産業を開始する。
多層都市の完成に2年がかかる。これは錬成魔術と土木技術のコンビネーションで十数年かかる多層都市の建設を2年に短縮している。そして、都市機能が動き始める。
都市の名前はトラーニと名付けられる。そして新たに国土管理局トラーニ支局が発足する。彼が支局の長、アロイス・ゲルスター支局長になる。
イースト大陸とはゲートタウンとカルピと空路でつながっている。トラーニはウエスト大陸の玄関口になる。
アロイス支局長は3年でトラーニが自給できるまでにする。
彼は西方50キロにある海と東方70キロにある湖に都市を作る計画をしている。