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第23話 ツンドラの魔女

 サイーシャは俺の夜伽をする。俺は彼女と話をしただけで手は出していない。

 彼女は俺と話したことで、母親代わりであるツンドラの魔女のことを思い出す。

 ツンドラの魔女は、サイーシャに自分の知識と技術をたたき込む。彼女はサイーシャに魔術の才能を見出していた。

 サイーシャには、血のつながっていない妹のアリーサがいた。

 アリーサはツンドラの魔女に魔術の才能が低いとみて実験体として扱われていた。

 それでもアリーサはツンドラの魔女を母として慕っている。

 サイーシャは、ある日ツンドラの魔女がアリーサを媒介として召喚の儀式を行おうとしていることを知る。

 彼女は、妹のアリーサを大切にしていた。仮の家族としても彼女にとって妹である。

 彼女は、ツンドラの魔女に思いとどまるように申し出る。しかし、ツンドラの魔女は、彼女の意見を許さない。

 ツンドラの魔女は、氷結魔法でサイーシャを凍らせて殺そうとする。サイーシャは飛びのき、一命をとりとめる。

 魔術では、サイーシャにツンドラの魔女を倒すことは無理である。サイーシャは空気中の水分を氷の針にしてツンドラの魔女を襲う。

 ツンドラの魔女は空気の温度をさらに低下させて氷の針の動きを止める。サイーシャはその隙にツンドラの魔女に突撃する。

 サイーシャは極低温の空気で凍り付く。しかし、サイーシャが体当たりしたツンドラの魔女の背中には血染めの刃が生えている。

 彼女は帯刀していた剣でツンドラの魔女を刺したのだ。そこをアリーサは目撃する。アリーサは泣き叫ぶ。

 サイーシャはアリーサに説明しようと近づくが、アリーサのサイーシャを見る目は憎しみに満ちている。

 「殺してやる。いつか力をつけたら必ず・・・」

サイーシャは、この後の記憶がない。彼女もツンドラの魔女の極低温にさらされて死にかけたのだ。

 次に目を覚ました時にはアリーサはいなかった。サイーシャは、なぜアリーサが気を失っている自分に止めを刺さなかったのかわからない。

 その後、サイーシャはアリーサを探して旅をしたが会うことはなかった。

 サイーシャはツンドラの魔女を殺したことで魔女殺しの魔術師の異名を持つ。

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