第217話 ムーラー4度目の襲来2
合流して8機になったエレクは、ムーラーの数が多すぎ、再び囲まれようとしている。8機のエレクは連携してビームバルカン砲を掃射して、ムーラーから距離を取る。
アヒム艦長はSPA砲の準備を指揮する。そしてホワイトアースを発進したエレクに向け進める。
強化ユニットを装備したクリス4機が先にエレクに近づき、熱核弾頭ミサイルをムーラーの群れに撃ち込む。ムーラーの群れに穴が開き、4機のクリスもエレクに合流する。
そこへ、ホワイトアースが防御スクリーンを展開しながら突っ込んで行く。
アヒム艦長は、SPA砲の状況を聞く。
「バレル内の状況を報告。」「バレル内電子正常に加圧中。」
「バレル内圧力目標値に到達、撃てます。」「エレク、クリスに帰艦命令」「了解」
「船首仰角45度」「仰角45度」「撃て」
ホワイトアースの艦首からエネルギーの激流が放出され前方のムーラーの群れが消滅する。
「最大船速、前進」
アヒム艦長は、群れの薄い所をSPA砲で穴を開け、全速で逃げ出す。ホワイトアースのレーダーには後方がムーラーの陰で塗りつぶされている。
後方へは第2甲板の艦砲とホワイトアースに取りついた強化ユニット装備のクリスがSPA砲で攻撃するが効果は薄い。
ホワイトアースの近くにいたベネディットがホワイトアースが接敵した地点に来る。ムーラーの群れはホワイトアースを追っていなくなっている。
ベネディットはエレクを8機発進させ索敵する。すると前方を索敵していたバシュ3がムーラーと接敵する。エルマー艦長は、ベネディットを前進させる。
バシュ3はライフルでムーラーを撃ち落していく、ムーラーの数が少ないのだ。ベネディットにエレクが集結するとエルマー艦長は、調査用のミサイル4発を発射する。
ミサイルは途中でムーラーに襲われつぶされていく、しかし、2発のミサイルが巨大な影を捉える。エルマー艦長は、影をムーラーの本拠地と判断し、攻撃を決める。