第215話 入学試験の結果
幹部会の決定の通知により移住希望者の433人は、2回目の軍学校の入学試験に向けて力が入る。試験に落ちれば1年後しか機会はなく、働きながら軍人を目指さなくてはならないのだ。
軍の入学試験の結果は、433人の内213人合格と言う結果になる。残った220人は、ゲートタウン、カンペール、カスパル、カルピ、ウーディネ、グリルの町へ移住することになる。
当初、軍に入隊を希望した500人のうち半数以上が入隊したことになる。その中ではパイロットと宇宙船を運用する航行科が多い。宇宙船に乗りたい、ロボットを操縦したいといった希望者が多いためだ。
国連から軍に入隊した者の調査をしたいと依頼が来る。俺たちは軍に関することは調査を受け入れられないと断る。代わりに入隊希望者500人のうち280人が入隊したことを伝える。
彼らは、フレイムランドに質問する。
「残りの220人はどうなりますか。」「全員それぞれの町で定職に就くことになります、職業の選択は自由ですから、これからも入隊試験に合格すれば軍人になります。」
フレイムランドからは国連に答える。
さらに国連は難民500人の受入れ依頼をしてくる。俺たちは了承する。浮島の移民受け入れ施設は整備が進み4000人を収容できるまでになっている。
移民は浮島の受入れ施設に行き、1か月フレイムランドのことを学ぶ。その後、ゲートタウン、カンペール、カスパル、カルピ、ウーディネ、グリルの町へ移住する。
国民が移民に対して寛容なため、フレイムランドの移民の受入れは今のところ問題なく推移している。