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第209話 ダバオ湾の戦い8

 戦士たちとフレームシリーズは3隻の強行偵察艦に帰還する。戦場に残ってもエヌルタの餌食になるだけである。

 スクルドに戻ったドニィーシャとサイーシャは話し合う

 「何とかならないかしら。」「加勢のこと。」

 「そうよ。」「3艦のSPA砲なら少しはダメージがあるかもしてないけど。」

 「動きが早いから難しいわね。」

良いアイデアは出ない。グローサのマリア艦長からSPA砲による攻撃の進言が来るが却下される。


 俺とエヌルタの戦いは双方決定打にかけている。俺はスノウビューティーの盾から魔力弾をエヌルタに向けて射出する。

 彼は余裕で弾こうとするが、その瞬間、爆発する。狙って爆発させたのだ、エヌルタは吹き飛ばされる。

 彼の傷はまたも治っていく、気配の大きさも変わらない、しかし、肩で息をしている。疲労は蓄積されているはずだ。

 俺はこの隙にコントロール下に置いている魔力で収束砲の準備をする。エヌルタに向けてビームバルカン砲を撃ち込む。

 効果はほとんどないが、収束砲を気取られないように攻撃を続ける。そして、エヌルタに収束砲を撃ち込む。

 彼は寸前に気づき避けようとするが間に合わない。エネルギの本流に飲み込まれ彼は消滅すると思ったが、耐え抜く。

 しかし、気配は小さくなっている、俺はスノウビューティーの刀で上段から真っ二つに切る。

 さらに残った肉体をライフルで撃ち消し去る。エヌルタの気配はなくなる。

 スクルド、スコーネ、グローサは歓声に沸く。


 しかし、ダバオ湾は収束砲を2発も撃ち込まれたため煮えたぎった海になっている。

 どのくらいの被害になるのかはわからない。この戦いで20名の死者が出た、フレームシリーズの乗っていたパイロットたちだ。

 フェンリルとして死んだ者も43名いる。俺は戦に勝つことはできたが犠牲が多すぎると感じる。

 戦いの模様はフレイムランドだけでなく世界中に公開されている。世界がどのような反応を示そうともフレイムランドの方針は変わらない。

 神族がこの世界に来る限り戦うしかない。

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