第204話 ダバオ湾の戦い3
パナポにいる神族の5分の1くらいを掃討したころから、神族の動きに変化がある。下位の神族は動かなくなり、中位の神族が3人組で動き出す。
フェンリルは10人の組を7つ作り対抗するが犠牲者が出始める。カイル、ケイティ、ヴァンスやアルムが奮戦して中位の神族を狩っていくが、犠牲者の数は増えていく。
フェンリルは半数になり、神族に狩られる側に代わっていく。さらに神族側に変化が起きる。神族に巨大な気配が出現する。
明らかに上位の気配である。カミルたちからフレイムランドに報告が行く。同時にフェンリルたちもバナボを引き上げ、ダバオの拠点に戻る。
拠点に戻れたのは27人だけである。俺たちはバナボの上位の神族エヌルタが現れたと判断する。
フレイムランドからフィリピン政府にホットラインを使ってバナボに上位の神族が現れ戦闘になることを連絡する。
政府からは抗議が来るが戦闘は避けられない。政府はバナボから住民を避難させ始める。
俺たちはフェンリルとなった騎士たちを向か入れると戦闘の準備を整える。浮島には近衛艦隊のスクルド、スコーネ、グローサが揃っている。
攻撃機には17機のエレクと近衛騎士団の15機のウルク、予備機となっていた16機のクリスと3機のホワイトフラウに俺が乗るスノウビューティーの52機のフレームシリーズが揃う。
上位の神族エヌルタに対してフレイムランドが出せる最大限の戦力が揃っている。