第20話 王
俺は確かに聞いた。ドニィーシャは俺のことを王だと紹介した。俺はドニィーシャから何も聞いていない。俺が王ならスクルドが俺の船と言うこともクリストフ提督の態度も納得がいく。
俺は、頭に血が上り抗議する
「そんな話聞いていないぞ。」
ドニィーシャは、当然のように言う。
「言っていませんから、これは決定事項です、私はそのためにあなたを助けたのです。」「話にならない。」
サイーシヤが言う。
「王は悪い話ではありませんよ、私たちはあなたの命令に服従します、最強の力を手に入れるのですよ、もう言わなくてもわかりますね。」「分からないな。」
ドニィーシャは説明する。
「今は、5人で国を運営していますが、中心となって率いる者がおりません。引き受けください、どんな命令でも聞きますので。」「だったら、ハーレム作れ。」
これならあきれて諦めるだろうだろう。突然、マサソイトが怒る。
「この卑劣な、なんてことを言う、我が国を汚すのか。」「そんな王様いらないだろう、俺は汚いことが大好きだぞ。」
俺はマサソイトをあおる。
「落ち着きなさいマサソイト、ハーレムがあればいいのですね。」
ドニィーシャの目がすわっている。やばい目をしている。しかし、引くことはできない。
「ああ、作れるもんなら作って見ろ。」「分かりました、ここにいる女性でハーレムとします、お望みのままお仕えします。」
えーーーっ、認めちゃったよ。アピルが抗議する
「我が小僧の物だとバカなこと言うな。」
老婦人のアーリィを見ると頬を赤らめる、ドニィーシャが俺に言う。
「これで受けてください、逃がしませんよ。」「分かった、逃げない。」
俺は逃げられないと観念した。