第200話 国連の会議2
アピルが会議場に入ると会議が始められる。アピルに質問が来る。
「どのようにして、異世界とつながっているのですか。」「ほむら陛下の空間操作能力と魔術によるものです。」
「我々にはできないのですか。」「空間操作ができれば可能です。」
「ということは我々には無理なのですね。」「現時点では不可能でしょう。」
アピルは答える。会議場はざわつく。
議長がアピルに聞く。
「2つの惑星は開発されているのですが、自立はできるのですか。」「2つの惑星はすでに自給自足が可能となっています。」
「土地は余っているのですか。」「なるべく自然に影響がないように開発を進めています。」
「我々は協力する用意があります。」「協力は必要ありません。」
「そうですか。」
議長は黙る。アピルへの質問は続く。
「国交を望む国が多いと思いますが鎖国を続けるつもりですか。」「はい、今後もどの国とも国交を結ぶ気はありません。」
「しかし移民は受け入れられていますね。」「はい、今後も受け入れる予定です。」
「地球を見捨てるつもりですか。」「いいえ、我々は今も紛争地帯の難民に食料支援をしていますし、ムーラーの襲撃に備えています。」
「ムーラーが地球に到達したときどうされますか。」「戦いますし、避難民を受け入れる準備をしています。」
「全人類を受け入れられますか70憶人を超えますよ。」「無理ですので、皆さんでフレイムランドに避難する人を決めてもらいます。」
質問者は言葉に詰まる。アピルは続ける。
「ムーラーの襲撃の備えは、以前より充実しています、今度の襲撃も退けると信じています。」「ランド2に手つかずの大陸があると聞いていますが我々に借地させていただけませんか。」
「それはできません、すでに開発の計画が行われています。」「我々にできるのは移民だけですか、せめて移民したものに出国する機会を与えてくれませんか。」
「申し訳ありませんが、了承しかねます。」「分かりました。」
話し合いは続くがフレイムランドの国土のことなので話は移民についてになっていく。結局、会議は結論が出ないまま終わることになる。
アピルは帰国後。幹部会で会議の内容を説明し、今後、移民対策が必要なことを説く。
幹部会では、開発の推進と国土管理局の充実を図ることになる。