第195話 国連の調査1
124名の移民は浮島でフレイムランドのことを1か月学んだ後、国土管理局の支局が受け持つことになる。
ゲートタウン、カンペール、カスパル、カルピ、ウーディネ、グリルの支局は20人ほどの移民を受け持つ。
それぞれ、住まいを定め、定職に就く手助けをする。仕事は選ばなければすぐに見つかる。
町が大きくなりすぎており、どこも人手が足りていないので求人率が高い。
国土管理局の支局が移民の定住をサポートする。
フレイムランドの国民は国が滅ぼされたりした民族の集まりのため移民に対して寛容っであり、移民との大きなトラブルは起きていない。
移民たちは浮島のことや異界の存在のことなどで驚き続けているが、次第に生活になじんできている。
移民を受け入れて1年たったころ国連から連絡がある。2度目の移民受け入れの前に移民の受け入れ状況を確認したいというのである。
俺は返答を検討してから回答することにする。
俺たちは移民の中にスパイか工作員がいる可能性を考えていた。国土管理局の支局には、機密に触れた可能性のあるものを調べておくように前もって指示している。
俺たちは幹部会で各支局からの報告を聞く。報告の中で3名疑わしい人物が浮上する。
ティグラトは、この3名を国連の訪問中、拘束することを提案する。アピルは理由もなしに拘束できないと反対する。
アサドが3名に理由をつけて国連の訪問者に合わせないようにする修正案を出す。
俺はアサドの提案を支持する。そして、アサドの案が受け入れられ、アサドが支持を出すことになる。
俺は国連の調査を受け入れることにする。